◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」に採択され、2024年3月21日  に同機構のホームページで公開されました。

 本事業は、大学院で博士号の取得を目指す博士後期課程の大学院生が研究に専念できる環境を整備し、卓越した博士人材の育成や輩出を目指す事業です。

 博士後期課程の大学院生は、我が国の科学技術・イノベーションの将来を担う重要な存在ですが、近年、「博士課程に進学すると生活の経済的な見通しが立たない」、「博士課程修了後の就職が心配だ」などといった理由から、修士号を取得する修士課程・博士前期課程から博士後期課程への進学者数や進学率が減少傾向にあり、危機的な状況が指摘されています。このような状況を踏まえ、本事業では、既存の枠組みを越えて優秀な博士後期課程の大学院生の選抜等を行う事業統括を選定し、当該事業統括により選抜された大学院生に対する生活費相当額および研究費の支給や、キャリア開発・育成コンテンツの提供を始めとする多様な支援を行います。


 岡山大学では、これまで文部科学省の「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」を「OUフェローシップ タイプA」、JSTの「次世代研究者挑戦的研究プログラム」を「OUフェローシップ タイプB」として、博士後期課程の大学院生を対象に支援を実施してきました。今回の新規プロジェクトの採択を受けて、令和6年度からは両事業を一本化し、事業統括である菅誠治教学担当理事・上席副学長のもと、「OU-SPRING」として博士後期課程の大学院生の支援を実施します。

 本学が実施する「OU-SPRING」のビジョンは、知識・研究力・技術力等の「高い専門性」や、創造性・社会性・コミュニケーション力・リーダーシップ等の「人間力」を身に付け、大学で得た経験と知識を活用し、アカデミアはもとより産業界や地域社会において社会変革の起爆剤となりうる高度専門人材(知識をもとに社会変革を起こすナレッジワーカー)を育成・輩出する研究大学を目指すことを掲げています。

 また、社会ニーズに柔軟にかつ戦略的に対応する基礎力として、トランスファラブルスキルやリーダーシップ、プロジェクトマネジメントを涵養できるカリキュラムを編成・整備し、さらにジョブ型研究インターンシップの積極的な活用や海外留学等を通じた異文化交流の促進等により、人間力及びプロジェクトマネジメント力を育成・強化します。我が国の科学技術・イノベーションの将来を担える人材の輩出を図り、「OU-SPRING」の取り組みと成果を全学に波及させることで、大学を変え、ビジョンの達成を目指します。

 今回の採択を受けて本学の那須保友学長は、「岡山大学では、研究ポリシーにおいて大学院博士課程(後期課程)に在籍する大学院生を『研究者』と位置づけています。JSTのデータベース型研究者総覧『researchmap』への登録義務化やその他さまざまな義務もそのために実施しています。本学は研究大学であるため、『研究ファースト』を明確にしており、研究者らに対してインセンティブ制度を設けています。本事業も大学院生へのインセンティブのひとつと言えます。本事業を通じて『地域中核・特色ある研究大学:岡山大学』を支える人材のみならず、社会を変革することができ、新たな価値を創造し続けることのできるナレジッジワーカーを輩出します。また研究者である前に一人の人間として持ちえる人間力を大いに養いたいと考えています。どうぞ切磋琢磨し、人間味溢れる本学の研究者(大学院生)らの活躍にご期待いただくとともに、ご支援ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます」とコメントしました。

 なお本学では、今年度に採択を受けた文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」(実施主体:日本学術振興会)においても博士人材の積極的かつ戦略的な育成と運用を実施しています。今後もさまざまなパートナーシップ等を生かし、我が国の科学技術・イノベーションの将来を担う重要な人材を育成・輩出します。今後も本学の取り組みにご期待ください。

 本件は、2024年3月27日(水)  に開催された「岡山大学2024年3月  定例記者会見」において詳細が公開されました。


<補足説明:令和6年度対象者の公募について>
 今回、採択を受けた本事業は来年度(令和6年度)の進学者を対象者としています。本学では、既に来年度公募は実施済みであり、前年度からの継続者を含め90人の博士後期課程大学院生への支援が決定しています。令和7年度以降の公募については、随時、本学ホームページ等でお知らせします。
 詳細な情報については下記ホームページに掲載しますので、あわせてご確認ください。
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/kenkyusha/ou-fellowship/


2024年3月  定例記者会見:学長定例発表>
 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」の採択について
 【那須保友 岡山大学長】
 【佐藤法仁 副理事(研究・産学共創総括)・副学長(学事)・URA】
  https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20240327-1.pdf


◆参 考
・国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」
 https://www.jst.go.jp/jisedai/


◆参考情報
・【岡山大学】岡山大学長期ビジョン2050をより確実に実現させ、社会変革を起こす”力”がある研究大学:岡山大学を目指して「岡山大学研究ポリシー」を改正
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001798.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学大学院博士課程在籍者に対するJSTデータベース型研究者総覧「researchmap」への登録義務化について
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001627.000072793.html
・【岡山大学】岡山から次を拓くナレッジワーカーとしての博士人材を ~2023年度岡山大学科学技術イノベーション創出フェローシップ(OUフェローシップ)「研究成果報告会」を開催~
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001703.000072793.html
・【岡山大学】文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 研究・イノベーション共創管理統括部 研究協力課
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟
 TEL:
 E-mail:ou-fellowship◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※@を◎に置き換えています
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id12948.html

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html

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