2022年4月23日(土)  

報道関係各位


「青い鎌倉彫」伝統継承者の革新的な挑戦


三橋鎌幽は、横浜髙島屋美術画廊個展を 2022 年 4 月 27 日(水)より開始いたしました。

■概要

タイトル:鎌倉彫 三橋鎌幽 展  ~青天白日~

会期:2022(令和4 )年 4月27日(水)  →5月2日(月)  
会場:横浜髙島屋7階美術画廊
営業時間:午前10時~午後8時まで         


鎌倉彫は鎌倉時代より約800年の歴史がある伝統技法です。先人たちは、それぞれ時代に立ち向かい、時に寄り添い、技術を研鑽し制作していたと、遺る作品をみて思いを馳せます。今展示では、当家に伝承する緻密な彫刻技法、鎌倉彫古典技法に則った作品はもちろんのこと、この時代に生まれ育った三橋鎌幽個人の表現を具現化した作品も発表いたします。

伝統工芸は、一般的に「技法」や「素材」「歴史」などに注視されることが多いのですが、それを担う「一人の人間」がいた事実を明確にし、人が紡ぎ出す技であることを伝えることが大切です。人と人の繋がりがあってこその伝統技法であり、材料や道具であります。

三橋鎌幽の代表作の一つである「Kenyu Blue」「青根来(あおねごろ)」などの青の作品もそんな「変化への挑戦」の一つです。フランスに行ったときに教会で見た、ステンドグラスの青の世界が広がる美しさに深く感動したことが一つのきっかけだと。小さい頃よく海に入って、青の世界に浸りながら自分の根底となる美意識が育ったことにも思い至った要因です。

漆で青を使った作品は実は20~30年前からありました。三橋鎌幽自身は邪道だと思っていましたが、フランスの教会での経験を経て、青い作品がつくりたいと思い始めたのでした。2018年に金箔とロイヤルブルーの組み合わせで作品を発表したところ、思いがけず評判がよく、青が入ることで、今まで鎌倉彫に興味がなかった人たちにも手にとってもらえたということもありました。そればかりか、青い作品をとおして、既存の赤や黒の作品が息を吹き返した実感もありました。

この個展では、茶道具をはじめ、皿、台、額など展観いたします。伝統的な漆への鎌倉彫だけでなく、アクリルを数十回塗り重ね、そこに彫を施す新たな技法にも挑戦されています。現代のライフスタイルを彩る鎌倉彫の作品をご紹介いたします。
鎌倉彫の彫りと塗りの特色を生かした様々な表現を通して、「青天白日」のクリアな世界を感じて頂けれる展示となります。

三橋鎌幽
1980年鎌倉時代より続く仏師の血筋に生まれました。2000年に父 三橋鎌嶺に師事。心の鍛錬と仏師の初心を得るため建長寺で禅を学び、2010年には建長寺吉田老師より「鎌幽」の号を拝銘。伝統の鎌倉彫技法で、ブルーなど今までにない色漆で現代の感覚に沿う作品を制作。



■本件に関するお問い合わせ先


URL:https://kamakura-niyodo.com/
担当:三橋
E-Mail:

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鎌倉彫弍陽堂

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