2021年10月1日(金)  書籍『色を分ける 色で分ける  学術選書 099』(日髙杏子・著)を京都大学学術出版会より出版いたしました。
本書では、虹の色数の多様性から色の分類の論理、肌の色による人種差別まで、古今東西の事例をもとに人間の色彩文化をひもときます。虹の色数は7色、赤はお湯で青は冷水。私たちは日々の生活の中で当然のように色を分け、また色を使って物事を分類しています。しかし虹の色を2色に分ける文化もある一方、寒色・暖色のように色彩に寒暖を覚える感覚はあまたの文化に共通するのです。一体なにがこの普遍性と多様性を分けるのでしょうか。
色彩学・文化人類学の視点から、色の分け方や表記に関する各国の研究について、今回の書籍の中で幅広くお伝えしています。

【書誌情報】
『学術選書 099 色を分ける 色で分ける』
四六並製・290頁
ISBN: 9784814003709
本体:2,200円(税込 2,420円)

【著者プロフィール】
日髙杏子(ひだか・きょうこ)
東京芸術大学大学院 博士課程修了 博士(美術)
【訳書】
マンセル『色彩の表記』みすず書房(2009)
アルバース『デザインについて―バウハウスから生まれたものづくり』白水社(2016)
バーリン&ケイ『基本の色彩語―普遍性と進化について』法政大学出版局(2016)
【分担執筆】
『色彩検定公式テキスト1級編』色彩検定協会(2020)
『色彩検定公式テキスト2級編』色彩検定協会(2019)

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👤 発行者について

色彩・コミュニケーションデザイン研究室

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