ITインフラのソリューション・ディストリビュータである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、本格讃岐釜揚げうどん 「丸亀製麺」や焼鳥ファミリーダイニング「とりどーる」などを展開する外食産業のリーディングカンパニーである株式会社トリドール(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長 粟田 貴也)が、業務拡大に伴うサーバ環境増強に当たり、ネットワールドが提供するユニファイド・ストレージ「EMC VNXe」(以下 VNXe)を導入し、本稼働を開始したことを発表します。

新しいシステムでは、VMware vSphere 5で収容率の高い仮想サーバ環境を構築し、VNXe3300とギガビットイーサネットで接続しています。VNXe3300を選定した理由としては、VNXeに付属している日本語GUIの管理ツール「EMC Unisphere」ならストレージの専門家でなくとも運用・管理がしやすいという点に注目しました。また、リーズナブルな価格設定に加えて、スモール・スタートからハイレベルな仕様にまで拡張できるスケーラビリティの柔軟さも選定のポイントとなりました。

トリドールは、1,000店舗体制の実現に向けて、積極的に出店を進めていますが、今後も、事業の拡大に合わせて、仮想サーバ台数やVNXe3300のディスク容量増設なども計画中です。


◆ 導入の背景
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トリドールは、従来型の外食産業のような1ヶ所で材料の加工を行う方法を採らず、各店舗で仕入れや製造などを行い、顧客の目の前で調理するオープン・キッチン形式を採用しています。同社では、業務のIT化を推進したことにより、業務を支えるサーバも増加の一途 で、ここ数年サーバの乱立が課題となっていました。2011年3月  には、Microsoft Hyper-V Serverによるサーバ仮想化を実施しましたが、ストレージにはサーバ内蔵のハードディスクドライブ(HDD)を使用していたため、各サーバ間でディスク・スペースの均衡がとりづらくなっておりました。また、ファイルサーバについても、情報システム部の指導を通じて社内ITリテラシーが向上し、多くのユーザが、ファイルサーバにデータを確実に保管するようになったことで容量がひっ迫し、これらを解決するためにVNXeの導入に踏み切りました。


◆ 導入システムの概要
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2012年1月  、トリドールは、新規サーバを2台追加するとともに、仮想化ソリューションをVMware vSphere 5に移行して仮想サーバの収容率をさらに高めるため、VNXe3300を導入しました。
サーバとVNXe3300は、ギガビットイーサネットで接続し、接続プロトコルはVMwareからの扱いやすさを優先しNFSを採用しています。これは、バックアップソフトウェアを組み合わせたテープバックアップも実施しているため、NFSのようなファイルベースの接続プロトコルの方が、バックアップやリストアの運用が容易であるというメリットもあります。

新しい仮想化環境では、10台以上の仮想サーバが稼働する予定で、仮想サーバ上のWindows Serverでファイルサービスも提供しています。VNXe3300は、それらサーバ群のディスク領域として使用されます。
今回のVNXe3300には、SASドライブとニアラインSAS(以下、NL-SAS)ドライブの両方が搭載され、SASドライブはアクセス性能が求められる本番環境で、NL-SASドライブはテスト環境やファイルサーバでそれぞれ使用されています。


◆ 採用のポイント
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今回の新システム選定においてVNXe3300が評価された主なポイントは以下の通りです。

1. 運用管理のしやすさ
トリドールのITシステムの管理体制では、誰もが手順を学べば簡単に運用できる体制を築くことに重点を置いていたため、ストレージの専門知識がなくても一通りの設定、運用管理が可能であるEMC Unisphereでの運用管理のしやすさに注目しました。

2. 柔軟なスケーラビリティとリーズナブルな価格設定
ストレージ選定にあたって、優れたアクセス性能や可用性の確保を前提要件としており、性能やコストなどの目的に応じたドライブを混載できる事、NFS、CIFS、iSCSIなど複数の接続プロトコルを同時に使用できる事等を要件としていました。これらを満たしつつ予算内に納めることが出来る製品はVNXeだけであり、急成長を遂げるトリドールにとって、ドライブやソフトウェアを追加していくことで柔軟な拡張性を実現することが選定のポイントとなりました。

トリドールの新しい仮想化環境では、VNXe3300の高いアクセス性能により、当初想定していた以上の仮想サーバを集約しています。今後、さらに多くのサーバを集約できるよう既に増設する準備にも着手しています。
現在、テープストレージによるデータバックアップを実施していますが、12時間以上に及ぶバックアップ・ウィンドウが大きな課題となっています。この課題に対してもVNXeのスナップショット機能とテープストレージを併用することで、バックアップ運用効率の改善が期待されています。


◆ 今後の展開
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同社では、運用の改善を実施していくとともに、急成長するITシステムを支えるべく、通信速度向上のための10ギガビットイーサや、高いアクセス性能を実現するソリッドステートドライブ(SSD)も積極的に活用していく計画です。

※EMC製品の情報は、以下をご覧ください。
http://www.networld.co.jp/emc/main.htm

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