この度、発達心理学・認知神経科学を専門とする若手研究者4名(大谷康太・渡部綾一・桑水隆多・山本希)が、「子どもの心の中の世界」の解明を目指すクラウドファンディングを開始いたしました。

本プロジェクトでは、これまでの科学が立ち入ってこなかった、子どもの内にある思考や感情、意識(内的世界)の様相に、神経・生理学的手法との融合などを通して迫ります。これは、子どもの能力を最大限引き出す未来の実現とともに、大人が子どもの頃を追体験できる可能性を示すものでもあります。子どもの行動が大人にさまざまなヒントを教えてくれるように、子どもの内的世界を調べることは、大人の世界観を大きく変革するヒントが隠されているかもしれません。

いただいたご支援は、貴重な研究費として子どもたちの「内的世界」の解明に不可欠な調査参加者の確保、最先端の知見を得るための実験機材や機器の購入、そして得られた成果を世界に発信するための論文の出版費や国内外の学会での発表資金として、大切に活用させていただきます。リターンとして、法人や親御さま向けの出張講義なども承っておりますので、是非ご検討いただけましたら幸いです。

皆さまのご支援が、まだ見ぬ子どもの心の宇宙を明らかにし、未来の社会に貢献する確かな一歩となることを確信しています。この内的世界の冒険に、皆さまのお力添えをお願いいたします。

◆ クラウドファンディング概要
・タイトル:乳幼児の内なる世界を読み解く
・ページURL:https://academist-cf.com/projects/396
・目標金額 :100万円(All or Nothing形式)
・募集期間 :2025年9月2日(火)  8時~2025年10月30日(木)  17時
・資金の使途:調査参加者の確保、実験機材の購入、成果を発信する論文出版や学会発表資金 等
 
◆ クラウドファンディング実施者のご紹介
・大谷 康太(聖ヶ丘保育専門学校 専任教員(筑波大学非常勤研究員兼務))
 修士(文学)
 2022年筑波大学人間学群障害科学類卒業,2024年京都大学大学院文学研究科修了,修士(文学).高校英語科教員,特別支援学校教員,小学校教員を経て,現職.現在は保育者を目指す学生の指導にあたっている.研究分野は,言語を中心とした発達認知科学,発達障害学であり,外国語を含めた読み書きに関する困難さから研究をスタートし,現在では内的世界の言語に目を向け,より広く子どもの発達を捉え,その支援に繋げる試みを行っている. 教員として経験を生かしながら,教育現場や臨床と基礎研究の橋渡しをする存在を目指して活動している.
詳細: https://researchmap.jp/kota_psycho_

・渡部 綾一(京都大学大学院文学研究科 特定研究員)
 博士(文学)
 2019年横浜市立大学国際総合科学部卒業,2024年京都大学大学院文学研究科修了,博士(文学).京都大学大学院教育支援機構奨励研究員,Monash大学訪問研究員,日本学術振興会特別研究員DC2を経て,現職.研究分野は発達心理学,認知科学.「わたしとは何か」「生きるとは何か」「世界とは何か」といった主観的な問いについて,クオリアや意識の発達の観点から研究している.
詳細: https://researchmap.jp/wtnbr

・山本 希(京都大学大学院文学研究科 日本学術振興会特別研究員) 
 博士(文学)
 2020年慶應義塾大学環境情報学部卒業,2025年京都大学大学院文学研究科修了,博士(文学).京都大学大学院教育支援機構奨励研究員,日本学術振興会特別研究員DC2を経て,現職.研究分野は発達心理学,認知科学.他者とのかかわりの中で生じる感情・認知の発達について関心を持ち,アンケート調査や実験的手法を用いて検討している.今後は,瞳孔といった生理指標など,メンバーの知見を掛け合わせながら,子どもの内的世界をさらに解像度高く明らかにする.
詳細: https://researchmap.jp/nozomi-yamamoto

・桑水 隆多(筑波大学体育系 助教)
 博士(体育科学)
 2018年横浜市立大学国際総合科学部卒業,2023年筑波大学人間総合科学学術院修了,博士(体育科学).日本学術振興会特別研究員DC1,京都大学文学研究科特定研究員(日本学術振興会特別研究員PD)を経て,現職.研究分野はスポーツ神経科学,運動生化学,発達心理学.ヒトの身心統合的活動と発達の脳機構について瞳孔・瞬き計測,機能的近赤外分光分析法を用いた研究を行なっている.今回はさらに子どもの内的世界という難題に力を合わせて挑戦する.
詳細: https://researchmap.jp/kuwamizu_ryuta



👤 発行者について

大谷 康太/渡部 綾一/山本 希/桑水 隆多

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