プラント機器製造の寺田鉄工所(福山市)が開発した水道直結型の太陽熱温水器
「サントップ」が、環境負荷の低減に優れた製品を表彰する「エコプロダクツ大
賞」で経済産業大臣賞に選ばれた。
水道水を太陽熱で温める補助熱源で、給湯器への給水を常に温水にする為、ガス
や灯油の使用量を節約できる。

 温水器は水道管と給湯器の間に接続する。長さ150cm、直径4.7cmの真空ガラス
管24本を並べた集熱器に、195Lの貯湯タンクをつなげた構造。
ガラス管の内部にコーティングした選択吸収膜で太陽光を熱エネルギーに転換
し、ヒートパイプを通じてタンクに熱を伝える。
常温より35~40度高い温水を給湯器に送る。高温のお湯は、ミキシング弁にて水
と混合して温度を下げて給湯器へ送る。水道圧を利用しているため、ランニング
コストは不要である。

 2009年、一戸建て住宅向けに発売した。また、産業用ボイラーの一次側に複数
器を連結することも可能で、ホテルや老人ホーム、工場などでも採用されている。

 東日本大震災後に節電の取り組みが広がり、引き合いが増えている。
太陽熱を利用した設備を導入した集合住宅の建設を進める為、東京都が住宅供給
業者を支援する補助事業の対象にも11月に選ばれた。
大手マンションディベロッパーなどと組み、都内で着工する集合住宅への採用も
決まった。

▽HP
http://www.solars.jp/sunt_01.html

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👤 発行者について

株式会社寺田鉄工所

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