四国八十八ヶ所霊場のことは、実際に巡拝したことがある人は少ないでしょうが、聞いたことくらいはある人は多いと思います。

四国4県にまたがる弘法大師ゆかりの88の寺院を巡る霊場です。

交通機関が発達した現代では、行こうと思えば四国に行くことは簡単ですが、かつては巡拝どころか四国に行くことさえ難関でした。

大きなご利益があるとは言っても現実的には行けない、そんな状況を何とかしようと、江戸時代以降日本全国で、四国八十八ヶ所霊場を模した小さな霊場が創設されました。

今でも北海道から九州まで全国各地に130を超えるこれらの霊場があり、一般に写し四国などと呼ばれます。

しかしこの写し四国霊場が台湾にも存在していたことはほとんど知られていません。

台北新四国八十八ヶ所霊場と呼ばれたその霊場は、日本の四国霊場の札所ご本尊が彫られた石仏を造り、それらを台北市内に配置していました。

日本統治時代に創設されたこの霊場は、終戦後に廃絶してしまい、石仏も散逸してしまいますが、残された石仏もあります。

情報の非常に少ないこの台北新四国八十八ヶ所霊場については、愛媛大学の四国遍路・世界の巡礼研究センターのご協力をいただき、台北での現地調査を行いました。

全4回に渡り掲載していますが、本日(2023年11月1日  )4回目の記事を公開しました。

第1回の記事「台北新四国八十八ヶ所霊場1番札所台北天后宮の弘法大師像と石仏」からお読みください。

貴重な歴史的遺物であるとともに、観光資源にもなり得る石仏です。

四国遍路関係者や経験者だけでなく、日本と台湾の旅行業関係者、出版社などの関係者にもお読みいただけたら嬉しいです。一人でも多くの人にこの台北新四国八十八ヶ所霊場のことを知ってもらいたいです。

このプレスリリースを 
PDFでダウンロードする or QRコード印刷する


👤 発行者について

前へ | 次へ
🗾 北海道