フードバンクとは、余剰した食品を企業・農家・個人から無償で受け取り、福祉施設・NPO団体・困窮世帯へ無償で渡す活動を指します。このように、「食品ロス削減」と「困窮者支援」を同時に叶える仕組みであるため、エネルギーの面でも、持続可能な社会の実現の面でもとても効率的な仕組みです。

一方で、無償で受け取り無償で届けるという建付けや、扱う物が人の口に入る食べ物であることから、フードバンクの運営にはとても難しさが伴います。

さらに、日本では寄贈企業への節税の仕組はあるものの、諸外国のように「事故の場合の免責条項」が成立していないため、企業の寄贈は世界的に見ても少なく、コロナ禍や物価高で需要が増える一方でフードバンク活動は苦境に立たされています。日本全体で、少ない食品をフードバンク同士が奪い合う・ライバルになるといった状況が発生しています。

「孤立・孤独支援」を行うフードバンク自体が孤立してはいないか・・・。
コロナ禍で必死に活動していた昨年春、ふとそう疑問に思いました。このままでは、フードバンク運営は誰にとっても苦しく、継続が難しい仕組となってしまう。フードバンクがなくなることで、その地域で貧困にあえぐ人は食品を受け取ることができなくなってしまいます。道内フードバンクにヒアリングを重ねると、「日々の苦悩を相談する人が身近にほしい!」「ノウハウを共有してもらいより良い運営をしたい!」「集まることで、行政や関係機関への提言を行いたい!」との声が上がりました。

約10か月の準備期間を経て、この度、2023年4月27日  、北海道フードバンクネットワークが発足します。

【ネットワーク化で目指すもの】
目  的:北海道のどこで困窮してもフードバンクの食品が受け取ることができる社会を実現する
ネットワークで可能になること:ノウハウや情報の共有、食品の偏りの平準化、食品寄贈量の増加、行政や関連機関への提案・提言、新規フードバンク立ち上げ支援
【発足会について】
日  時:2023年4月27日(木)   14:30~16:00
場  所:札幌エルプラザ(中央区北8条西2丁目)4階大研修室C

ネットワーク準備会メンバー:NPO法人フードバンクイコロさっぽろ(片岡有喜子)、一般社団法人北海道国際交流センター(池田誠)、フードバンクとまこまい(松崎愛)、一般社団法人フードバンクセンター(釜澤剛璽)

加盟団体:旭川フードバンクワーカーズ、フードバンク旭川、ワーカーズコープ恵庭地域福祉事業所、フードバンクくしろ、済生会フードバンク(小樽)、フードバンク札幌運営委員会、NPOシャローム(石狩)、フードバンク道南協議会、とかちフードシェアネットワーク、フードバンク富良野、NPO法人フードバンクネットワークもったいないわ・千歳、フードバンクゆめみ~る(胆振)

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👤 発行者について

北海道フードバンクネットワーク準備会

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