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産業革命が版を重ねるごとに世の中は悪くなる。もといたたところに帰ることはできないのか。それが0次の世界。ハイテクであるが、懐かしい未来。我々が向かう未来はこれだ。ハリウッドの映画が描く戦争と飢餓にあえぐフューチャーは誰も求めていない。日の出とともに起き、日の入りとともに寝る。昼間一生懸命働き、体を使って歩き、嵐に備え、収穫を喜ぶ。窓のない高層ビルではなく、土と草のにおいがする森で生きていこう。大量の消費ではなく、足るを知る満足を味わおう。AIやロボットは、シニアの人の目となり手となってもらわなくては。シニアの人がいつまでも社会に貢献できる社会を作らなくては。荒れ狂う自然の猛威を納めるとともに、良く準備をして安らかに暮らそう。テクノロジーは、ゆっくりした明るい未来のために役立ってもらわなくては困る。そうした社会を0次の産業革命で目指そう。

第一章 0次革命
第一節 呪縛からの解放
〇 過剰と飽和で包み込む親の呪縛
〇 収入の手段に傾く教育の呪縛
〇 スターとニュースにまみれるメディアの呪縛
成長、拡大の幻想
〇 笑えガイア、ゲラゲラ笑え
〇 「成長の限界」から「0次革命」へ
〇 森を燃やし尽くす競争は悲劇
〇 一周してまた戻る懐かしい未来
〇 社会の変遷と0次革命
第二節 ローカルの真実
〇 ローカルはすべて違うことを日本を例に
〇 ひっそりすみ分ける日本が果たす機能
〇 日本発「山川草木悉皆成仏」の思想
〇 数字でも言語でも語れない日本的語らい
第二章 懐かしい未来
第一節 着想の原点
〇 森を離れ自然に逆らって生きる不自然さ
〇 我々は都市に住めるのか
〇 ストレス、メンタルヘルス、心のすさみ
〇 ゆったりと時間が流れる生活をハイテクで支える
〇 地産地消
〇 長く使い、直して使い続ける
第二節 安心、安全、高効率な仕組みがゆっくりとした日常を生み出す
〇 生物の力
〇 脱教育
〇 体中心
〇 家・近所中心
第三節 間違えた進歩を方向修正
〇 自然に返せない資源からの脱依存
〇 大量投棄されるゴミ
〇 自動車、鉄道、航空機を利用しすぎ
〇 WindowsとiOSの画面に依存しすぎ
〇 風車は回らない
第四節 GDPの不都合な真実
〇 マーケティングの不都合な真実
〇 原価主義の不都合な真実
〇 会計、税法の共通概念の限界
〇 経済学の不都合な真実
第五節 ネイチャーファンクション
〇 人口世界への自然機能の融合
〇 バイオエネルギー
〇 バイオスフィアー
〇 バイオテクノロジー
〇 ジオサイエンス
第六節 0次都市
〇 自己完結
〇 地域の結束の中核となる祭り
〇 家庭と遠隔を中心とした教育
〇 行政は最小に
〇 立法は直接型になり、選挙がなくなる
〇 旅行は自分の足で
〇 工場もなく、商店街もなく、飲食店もなく
〇 生きるための最小を稼ぐ
〇 図書館は公共の場の一部となる
〇 移動手段は共有される
〇 社会インフラ
第七節 参考イメージ
〇 狩猟採集民
〇 猫バス
〇 いさぎよく枯れる綿花
〇 小坂リサイクルコンビナート
〇 下級生が「いいえ」と言える部活
〇 二巡目の人生
〇 ギラギラした老後
〇 バーニングマン


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