いわせかずみ著『ジイちゃん、朝はまだ?』、読売新聞に書評掲載

【日本僑報社発】日本僑報社の新刊で、超低出生体重児の「ボク」と家族との5年間の実体験をもとに綴った感動ドキュメント小説『ジイちゃん、朝はまだ? ―438gのうまれ・そだち・いけん―』が、読売新聞(6月25日付)の文化面「本よみうり堂」で紹介された。

著者は、いわせかずみさん。福島県出身で、これまでに総評文学賞、福島県文学賞、労働者文学会議文学賞など数々の賞を受賞している。

書評が掲載されたのは「本よみうり堂」の「記者が選ぶ」コーナー。

本書を選んだ「佑」記者は「このノンフィクションは、知的・肉体的なハンデもある誉之介君の障害、通院・入院生活、家族の協力などが、とぼけた筆致で描かれる。そして、少しずつでも確実に成長している様子を、周囲が温かな目で見守っているのがよく伝わってくる」などと紹介。

本書に描かれた、筆舌に尽くしがたいほどの本人のつらさや家族の苦労にも触れた上で、「だから予想外の結末にも、さびしさの一方で、誰が悪いとは言えないと感じた」と締めくくっている。

■『ジイちゃん、朝はまだ? ―438gのうまれ・そだち・いけん―』
いわせかずみ著、日本僑報社刊
http://duan.jp/item/238.html 

【内容紹介】
438グラムの「ちいさな命」を見つめ続けたジイちゃんの5年間。かつて肉体的にも精神的にもごく普通の夫婦に突然生まれた子は、餌にありつけず痩せ細った山鳩ほどで、パパの手のひらにのるほどでした。自助努力での呼吸困難もちろん産声なしです。そんな生まれの子につきまとうのが未熟児網膜症という病気です。今日の医療技術からすると、95%以上の治癒率だそうですが、関係周囲の努力が行き届かず否定的圏域にいれざるをえないとすれば、きわめて忌々しきことです。(あとがきより)

目次

第一章 誕生……
1 ボクは……生まれた
2 『よのすけノート』
3 過ぎたるは障害?

第二章 山は越えられるはず
1 目が?
2 未熟児だから?

第三章 家族と
1 家族とボクの日々
2 日々苦闘、でも好日あって
3 ことばがスムーズに……?
4 期待に応えたいよ
5 またぞろ病気が
6 神仏祈願
7 一歩前進一歩後退
8 奇癖はなぜ?
9 あ、名優一人芝居?

第四章 そして、新たな……
1 ママの変化
2 蠢(うごめ)く虫のように
3 やはり足踏みです
4 来年は幼稚園
5 教育環境整備
6 周りはみんなやさしくて
7 節分の夜

【著者紹介】いわせかずみ、本名増子一美。1943年福島県生まれ。放送大学卒。東日本旅客鉄道㈱、旧岩瀬村史編纂事務局など勤務。市民生委員、労組委員長、教育委員長歴任。総評文学賞、福島県文学賞、労働者文学会議文学賞など受賞。著書に、福島県文学賞受賞作『嫌悪』他、創作民話など数点。


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