Windows 7対応に改修する場合と比較して、1/10以下にコスト削減。アセスメントサービスとパッケージ化のノウハウを高く評価



ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、チェーンソーなどのパワーツールのリーディングメーカーである株式会社スチール(本社:栃木県河内郡、代表取締役社長 スピッツァー マリオ)のグローバル基幹業務システムにおけるクライアントのアプリケーション移行プロジェクトで、VMware ThinApp(以下 ThinApp)によるアプリケーション仮想化支援サービスを提供しました。

同社が利用していた基幹業務のクライアントアプリケーションは、昨年4月にサポートが終了したWindows XPベースで構築されており、Windows 7などの新しいOS上では動作しないことが判明しましが、数年後に新しいグローバル基幹システムの導入を予定しており、既存プログラムの改修に多額のコストをかけることができないため、システムの継続利用に課題が生じました。そこで、アプリケーションやレジストリ情報、システムファイルなどを一つのexeファイルにカプセル化し、アプリケーションとハードウェア/OSとの依存関係を完全に分離できるThinAppによるアプリケーション延命ソリューションを選択しました。
ネットワールドでは、ThinAppを利用したアプリケーション仮想化支援サービスを行なっており、アプリケーション構成、内容などを確認し事前検証するアセスメントサービスや、アプリケーションパッケージングサービス等様々なメニューを提供しています。スチールのアプリケーション移行プロジェクトでは、このアセスメントとパッケージングサービスにより、着手からわずか1日で正常に動作するパッケージが完成し、従来と変わらない環境を継続利用可能にしました。プログラムをWindows 7対応に全面的に書き換える場合と比較するとコストは1/10以下であり、パッケージ作業を短期間で完了させたネットワールドの技術力が高く評価されました。


◆ 導入の背景
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スチールは、チェーンソーや刈払機をはじめとするエンジンや電動モーターを動力とする各種パワーツールの世界的なリーディング・カンパニーであるSTIHLグループの日本法人です。同社では、グローバルな基幹業務システムとしてERPシステムをクライアント/サーバ形式で構築しています。
クライアント側のアプリケーションはWindows XPベースだったので、XPのサポート終了に伴い移行が必要となりました。既存のプログラムはWindows 7などの新しいOS上では動作せず、また、数年後に新しいグローバル基幹システムの導入を予定していたため、既存システムの改修に多額のコストを投じることは得策ではなく、クライアント側のプログラムをWindows 7ベースで新たに開発し直すことはできませんでした。そこで、当面の回避策として、Windows Server 2003のターミナルサーバ機能を用いてアプリケーションの利用を継続していましたが、Windows Server 2003のサポート期間終了も間近であることから、早急な解決策が求められ、ネットワールドが提供するアプリケーション仮想化ソリューションThinAppによるアプリケーション仮想化に着目しました。


◆ 導入成果と今後の計画
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ThinAppは、仮想化対象のアプリケーションやレジストリ情報、システムファイルなどを一つのexeファイルにカプセル化するソリューションで、アプリケーションとハードウェア/OSとの依存関係を完全に分離できます。
ThinAppの評価版を使用した結果、カプセル化の手順自体は複雑ではないものの、アプリケーションを正常動作させるには、どのコンポーネントをパッケージに含めるかなどのノウハウが必要であり、また、カプセル後の段階でファイル容量が約3GBにも達する大規模プログラムが対象で、自社内での作業では困難だったため、ネットワールドが提供するアプリケーション仮想化支援サービスを利用することにしました。
ネットワールドのアプリケーション仮想化支援サービスは、アプリケーション構成、内容などを確認し事前検証するアセスメントサービスと、アプリケーションパッケージングサービスから構成されますが、着手から1日で正常に動作するパッケージが完成しました。

ThinAppによりカプセル化されたクライアントアプリケーションは2014年10月  から本番業務へ適用されており、非常にリーズナブルなコストでアプリ―ションを移行し、従来と変わりなく基幹業務が行えるクライアント環境が実現しました。ThinAppによるアプリケーションの延命ソリューションは、プログラムをWindows 7対応に全面的に書き換える場合と比較するとコストは1/10以下で、また、ITシステムが抱える課題を解決できるか否かを的確かつ迅速に判断するアセスメントサービスが高く評価されました。

スチールは、基幹業務クライアントアプリケーションのほかにも、OSの互換問題を抱えたフリーウェアのアプリケーションを活用しており、今後同様にThinAppでのカプセル化を検討しています。また、将来的に新グローバル基幹システムが稼働した後も、アプリケーション管理・運用面におけるメリットから、引き続きThinAppの活用を図っていく考えです。


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