プレスリリース
2013年5月30日  
報道機関各位

半身マヒの障がい者が自立を目指す「よこすか片マヒ希望の会」
家に引きこもりがちな高齢者・障がい者支援福祉イベント「軽スポーツ・ボッチャ競技」と「希望フェスタ」
5月下旬、わずか1週間に連続開催

脳卒中(脳梗塞、脳出血)による後遺症で半身マヒの障がいを持つ人たちが自立を目指す市民組織「よこすか片マヒ希望の会」は、5月下旬わずか一週間の間に、重度脳性マヒの方向けに考案されたスポーツ「ボッチャ競技」と福祉イベント「希望フェスタ」の二つのイベント開催に挑戦、実現しました。

●5月25日(土)頭と体を使い童心に返って白玉、赤球、青玉を投げる「軽スポーツ・ボッチャ競技」報告
市内本町2丁目の横須賀市立総合福祉会館で「軽スポーツ・ボッチャ競技」に挑戦しました。ボールを投げたり、 転がしたりして目標球に近づけ得点を競う競技です。パラリンピックの正式種目で、先のロンドンパラリンピックでは日本選手が活躍し、国内でも1999年以降、毎年「日本ボッチャ選手権」が開催されています。

この日、希望の会会員は初めての経験のため、横浜の片マヒ障害者団体、泉睦会の指導を得て、同会会員も参加し、合計約30人が新競技にチャレンジしました。

初め会員にはぎこちない動作が目立ちましたが、白い目標球めがけて白いボールと赤・青のそれぞれ6球ずつボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりしているうちに、すこしずつ目標の近くまで届くようになりました。玉が絶好の位置に付くと大歓声が上がり、歩行困難など日常の辛さを忘れ、童心に返ったようにはしゃいでいました。

いかにして目標玉に近づけるかを考え、その上で普段、物を投げる行為が少ない会員が、わずか数メートルと短いが、玉を投げる「頭脳労働」「肉体労働」の両方を体験できました。このような「労働」を体験することによって、わずかでも病気回復の兆しが現れることが期待されます。

以前、車椅子で移動していたが、積極的に外に出てイベントなどに参加しているうちに、現在では一人でバス、電車で移動できるようになった会員がいます。とにかく内にこもらないで外に出ることが重要、と感じました。

●5月19日(日)行政に頼らず民間9団体・企業の協力で横須賀市内初、「希望フェスター私たちは応援します 高齢者・障がい者を!」報告

これに先立ち、市内平成町のスーパー「リヴィンよこすか店」前の広場で、福祉イベント「希望フェスタ」を開催しました。住まいから外に出ず、内にこもりがちの高齢者、障がい者の方に対して、新聞告知、ポスター、口コミで一歩外に踏み出しましょうと、参加を呼びかけました。単身で、あるいは家族に連れられて高齢者、障がい者の方が会場に足を運んでいただきました。行政の力を借りず、民間だけでこのようなイベントを開催したのは市内では初めてです。

協力団体がブースを作り、介護・福祉・リハビリなどの専門家が、高齢者・障がい者が直面する課題に対して相談に応えました。車いすに乗り、視野を狭めるゴーグルを着用して体感する高齢者疑似体験コーナーでは、「(高齢の方は)視野が狭くなり生活がしにくいだろうな、と感じました」と健常の疑似体験者が話していました。

保育園の先生で構成するチームによる和太鼓演奏、大正琴愛好家グループによる演奏会など楽しいイベントは、会場の雰囲気を盛り上げました。

会員による体験トークでは、発症時の様子、リハビリのきつさ、その後の回復状況など生々しい体験を思い思いに語り、来場者は真剣に聞き入っていました。

●発症時の様子、リハビリのきつさ、回復状況など会員が体験トーク

「17年前に発症、最初は重い病気と分からなかった。自分を取り戻すのに時間がかかった。当時は現在の様な介護保険制度はなく、機能回復を目指しただただ歩き、リハビリをした。無我夢中で17年生きてきた。今後は楽しく生きていきたい」(女性)

「一回目の発症は自覚症状がなかった。2回目は体重が重く感じた。鉛筆が手から落ちた。こういう病気になると90%の人はマイナス志向に陥ってしまう。私は退院後、前向きの生き方に励んだ。翌日には1時間歩いた。今も継続中。障がい者の方にはもっと表に出てきてほしい。当希望の会は仲間を増やしたい」(男性)

「山登りが好きで、健康だけが取り柄だった。もう一度山に登りたい、の一心でリハビリに励んだ。お陰でボランティアの人から教えていただいた、スポーツ吹矢の東京大会で、幸運にも150人中、優勝できた。今は前向きに生きている」(女性)

吉田市長が来場し「右手が使えなくてもご不自由を感じない設計の施設を作るなど今後検討していきたい」「皆さんのサポートがあればご病気の方もこのように大勢の前に出てこられます。横須賀市も応援します」とエールをいただきました。

【よこすか片マヒ希望の会とは】
1、障がい者に対する社会的不適合の是正
2、障がい者の目線で行政に仕組み改善の要望をまとめ提案する
3、同じ境遇にある者同士の情報共有化を図る
4、情報の発信と障がい者の自立支援の一助となるように会員それぞれが協力し合うこと―を目的として、片マヒの障がいを持つ有志が2011年6月16日  設立しました。活動内容は安全、安心のための町づくりの提案、障がいがあってもくじけず前むきに生きる啓蒙 、会員の親睦を図るーなど。現在、会員35人。

■活動日時 第3日曜日13:00~15:00交流会(横須賀市市民活動サポート
センター内)
■主な活動場所 横須賀市内施設
■〒238-0041 横須賀市本町3-27 横須賀市市民活動サポートセンター内
事務局長:蘇武(そぶ)春男 携帯電話 090-3817-0225
■会長 細谷均
■入会申し込み先 蘇武春男 携帯電話 090-3817-0225

●内容、取材に関する問い合わせは直接、下記までご連絡ください。
よこすか片マヒ希望の会
担当:事務局長:蘇武春男(ボッチャ競技担当) 
携帯電話 090-3817-0225
E-mail 

担当:副会長 妻沼祐一(希望フェスタ担当)
E-mail
電話 046-825-7837



このプレスリリースを 
PDFでダウンロードする or QRコード印刷する


👤 発行者について

よこすか片マヒ希望の会

前へ | 次へ