ITインフラのソリューション・ディストリビュータである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、米Atlantis Computing社 (本社:カリフォルニア州、以下 Atlantis社) の「Atlantis ILIO Diskless VDI (アトランティス・イリオ・ディスクレスVDI)」の最新版Ver3.2を発表します。

Atlantis ILIO Diskless VDIは、従来のVDI (Virtual Desktop Infrastructure:仮想デスクトップ基盤)では不可欠だった仮想デスクトップイメージ用の共有ストレージやサーバのローカルディスクを必要としない業界初のソリューションです。VMware View などの仮想デスクトップイメージを、サーバのメモリ(RAM)上に展開するので、SAN / NAS / SSDなどのディスクベースのストレージを必要としません。大容量メモリの搭載によりサーバへのVDI集積度が増すため、VDI環境の導入・運用コストの大幅削減と、物理PCを上回るパフォーマンスを実現します。

今回の最新版Ver3.2では、以下2つの新しい技術を搭載し、VMware View 5.1に最適化しています。
これにより、従来のAtlantis ILIO Diskless VDI以上に、導入・運用コストの大幅削減を実現します。

・「Advanced Compression」技術によって、VMware Viewリンククローンのサイズを、従来の半分程度の約500MBに低減。仮想デスクトップイメージを展開するメモリ量を削減できます。

・「Fast Cloning」技術によって、仮想デスクトップイメージのクローンをデスクトップ当たり5秒程度で作成できるようになります。例えば、100仮想デスクトップでは、8分半程度です。

また、Atlantis ILIOはVMware Ready認定を取得し、今後、VMwareのパートナーソリューション「Atlantis ILIO for VMware View」として展開されます。
詳細は、以下のVMware社のホームページVMware Solution Exchangeにてご確認下さい。
https://solutionexchange.vmware.com/store/products/7611


◆ 「Atlantis ILIO Diskless VDI Ver3.2」の価格と販売方法など
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◇製品名 :Atlantis ILIO Diskless VDI Ver3.2
◇対応するVDI: VMware View、Citrix XenDesktop
           ※ノンパーシステントでの利用になります。

◇提供形態:VMware vSphere用バーチャルアプライアンスとして提供。
◇参考価格:25ユーザ単位でのご提供になります。
25 Diskless VDIユーザライセンス  262,500円(税別)
・サポート契約は別途費用がかかります。
・詳細はお問い合わせ下さい。

◇販売経路:ネットワールド、および同社販売パートナー経由。
◇初年度販売目標:40,000 ユーザライセンス


◆ CTO来日セミナーについて
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本最新版の発表を受け、Atlantis社 CTO Chetan Venkatesh氏が来日し、以下のラウンチイベントを下記の要領で行います。
製品の詳細について紹介する他、実機によるデモも行う予定です。

「VDIのボトルネックを発見・解決! 二本立てセミナー  Atlantis社 CTO 緊急来日!」
~「VDIが遅い!」のボトルネックがわかる! 世界で使われている「Liquidware」
VMware View 5.1 に最適! PCよりも速い! 世界最速レベルのVDI環境を提供 する「Atlantis ILIO Diskless VDI」~

◇主催:株式会社ネットワールド
◇協賛:Atlantis Computing Inc.、Liquidware Labs, Inc.
◇日程:2012年5月24日(木)    13:30~17:10 (受付開始12:30~)
◇会場:秋葉原UDX Gallery Next-1 http://udx.jp/next/access.html
◇セミナー詳細URL:https://networld.smartseminar.jp/public/seminar/view/187


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■ 「Atlantis ILIO Diskless VDI」開発の背景など
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◆VDIにおけるストレージの課題
仮想デスクトップ環境(VDI)は、コンプライアンスや情報漏えい対策の強化、ビジネス継続や災害対策、管理の効率化、ユーザのモビリティの向上などに有効なソリューションです。しかしながら、従来のVDIでは、    始業時のマシン起動、アプリケーション読み込み、終業時のログオフなど、多数のユーザが一斉に行うことが多く、共有ストレージへのI/Oが急上昇します。また、パッチ適用やアンチウィルスソフトのアップデートやスキャンなどもストレージI/Oを高める要因であり、こうした使用ピークに対応できるよう、ストレージやネットワークの設計、導入、管理がVDI構築の鍵となりますが、十分なパフォーマンスが出せずにユーザが拒否反応を示し、プロジェクトの評価段階で行き詰まる例が少なからずあります。また、VDIコスト全体に占めるストレージコストの比率が高い上に、快適なパフォーマンスを提供するためにストレージを強化し、コストが 増大していく場合もあります。
そのため、不十分なパフォーマンスやストレージコストが、VDI普及のボトルネックの一因になっているとも 言われています。

◆VDIにおけるメモリの課題
VDIは、大量にメモリを消費するソリューションであるため、サーバへのVDI集積度が上げられない場合がありました。VDIの集積度が上げられないことで、サーバやラックのコストが嵩むことも、VDI普及のボトルネックの一因になっているとも言われています。

◆ 「Atlantis ILIO Diskless VDI」によるソリューション
Atlantis社ではVDI最適化ソフトウェア「Atlantis ILIO」を開発し、今日までVDIのパフォーマンスの改善や ストレージコストの最適化を実現してきました。「Atlantis ILIO」は、パーシステント/ノンパーシステント(※)といったVDI形態の種類や、サーバ・ストレージ機種を問わず、多様なVDI環境で利用できましたが、ノンパーシステント環境において、より高速で、より低コストでVDIが構築可能な新製品「Atlantis ILIO Diskless VDI」が開発されました。
「Atlantis ILIO」と同様、「Atlantis ILIO Diskless VDI」はハイパーバイザ上で稼動するバーチャルアプライアンス(ソフトウェア)で提供されます。VDIサーバとして大容量メモリの搭載が可能なExtended Memoryテクノロジを持つCisco UCSサーバを設置して、そのサーバ内に搭載します。
「Atlantis ILIO Diskless VDI」により、Citrix XenDesktopやVMware View などの仮想デスクトップイメージは、SAN/NASやローカルSAS/SSDストレージではなく、Cisco UCSサーバ上の仮想デスクトップが実行  されるハイパーバイザのメモリに展開されます。これにより、ストレージのコスト等の初期導入コスト、ラック    スペース、電力消費量、冷却コスト、ディスクのメンテナンスコストなどの運用コストも低減できる上に、メモリ上で展開されていることで、デスクトップのレスポンスが非常に高速化されます。
さらに、「Atlantis ILIO Diskless VDI」の中核テクノロジは、「Atlantis ILIO」と同様で、インライン重複排除、Windows NTFSに特化したRead・Write(読み込み・書き込み)双方向のキャッシング、IO最適化などの先進的な機能により、起動、ログイン、プロファイルのロード、アプリケーションの起動などを高速化するので、   仮想デスクトップでありながら物理PCを上回るパフォーマンスを実現します。
また、ストレージ投資ばかりでなく、パフォーマンス向上によりVDIのサーバ投資も最適化できます。更に、大容量メモリ搭載サーバによるVDI集積度向上の効果も加わり、仮想デスクトップ1台当たりの初期導入  コストは、共有ストレージを使用し、60VDIほどの集積度を持つサーバで構成していく場合に比べ、約半分になります。
「Atlantis ILIO Diskless VDI」は、ノンパーシステント環境での利用となります。100ユーザ程度の小規模から対応可能ですが、サーバ数やストレージを減らすことによる導入・運用コスト低減のメリットが十分得られる、1000ユーザ程度の中規模以上での導入が進むことを想定しています。

(※) VDI の利用形態として、一般的に以下の2つ方法があります。
パーシステント:ユーザ毎に、個別の仮想デスクトップを割り当てて、毎回同じデスクトップを利用します。
ノンパーシステント:ユーザと仮想デスクトップを紐付けせず、ユーザに毎回異なる仮想デスクトップを割り当てます。

◆ 「Atlantis ILIO Diskless VDI」の特長
(1) 圧倒的なパフォーマンス
ブート、ログイン、アプリケーション起動、パッチ適用、ウィルススキャンなどのあらゆる面で、仮想デスク  トップのパフォーマンスを向上します。例えば、ブートタイム(仮想デスクトップの起動時間)は10数秒で、ユーザは快適に利用できます。
(2) 導入・運用コストの低減
・ストレージへの投資が激減する他、パフォーマンス向上と大容量メモリ搭載が可能なCisco UCSサーバによるVDI集積度向上の効果が加わり、VDIサーバへの投資も最適化できます。そのため、仮想  デスクトップ1台当たりの初期導入コストは、従来のように共有ストレージを使用し、60VDIほどの集積度を持つサーバで構成していく場合に比べ、約半分になります。
・SAN/NASストレージのコスト、ラックスペース、電力消費量、冷却コスト、ディスクのメンテナンスコストなどを削減し、運用コストを低減できます。
(3) システムの延命
書き込み負荷の高いVDIにおいて、寿命が問題となるSSDと異なり、メモリには書き込み回数による    寿命がないので、ディスク障害やリプレースが不要で、更に運用コストも低減できます。

◆ 「Atlantis ILIO Diskless VDI」の導入事例
◇PAETEC Communications
4,000名の従業員を擁する米PAETEC Communications社(現Windstream Company ? Nasdaq: WIN)は、Citrix XenDesktop VDIでの仮想デスクトップシステム導入に当たり、ローカルSSDやPCIベースのRAMドライブなどと比較検討した結果、Cisco UCS B230 M2ブレードシステムとAtlantis ILIO Diskless VDIとを組み合わせたソリューションを選択。現在、各ブレードに160のCitrix XenDesktopを構築し、シングル ラックのCisco UCSサーバ上で合計6,400の仮想デスクトップが稼働しています。ワークステーション/PCやラップトップを導入するよりも初期導入コストが低く抑えられ、更にユーザが満足する高いパフォーマンスを提供しながら、ストレージが不要となり、ネットワーク、サーバの冷却やラックスペースの削減等、運用コストも抑えることに成功しました。

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