コマーシャル・アーツ株式会社(ピュアレコード、東京都世田谷区、代表:エリック・ゼイ)は、オンライン特化のミキシング&マスタリングサービス「Liberty Hills Studio(リバティヒルズスタジオ)」を2025年6月23日  にローンチしました。本サービスは、音楽制作者の多くが直面するミキシング・マスタリングの課題を解決し、“世界観にイマーシブな音”をミュージシャン、クリエイターに向けて提供します。


■ 音楽制作現場の課題感

 ・RoEx社とクイーン・メアリー大学による20万曲超の分析(2024年)では、独立系ミュージシャンの80%の楽曲がSpotify推奨ラウドネスを超過し、57%でクリッピング(音割れ)、39%でステレオフィールドの問題が見られました。
 ・ミックス段階では「アンダーコンプレッション(圧縮不足)」が最も多く、続いてステレオフィールドの問題、過度なラウドネスが挙げられています。
 ・マスタリング段階では「過度なラウドネス」「クリッピング」「オーバーコンプレッション(圧縮しすぎ)」が主要な課題となっています。

これらの課題は、ストリーミング配信時に自動音量調整や音質劣化を招き、意図した音の迫力や明瞭さを損なう要因となります。

■ 制作者が抱える根本的な悩み

音楽制作者1,097名を対象とした調査では、技術的スキル以前の課題が浮き彫りになりました:

 ・学習の出発点が不明:19%が「制作の始め方がわからない」と回答
 ・専門技術への不安:ミキシング・マスタリングの技術習得が最上位課題
 ・経験不足の深刻さ:61.4%が制作歴1年以内の初心者層

これらの調査結果は、多くのクリエイターが「良い楽曲を作っても、最終的な音質で作品の魅力を十分に伝えられない」という課題に直面していることを示しています。

■ 市場規模と成長性

 ・音楽制作機器市場:2024年には150億9,000万米ドル(約 2兆3,671億円)、2030年には235億6,000万米ドル(約 3兆6,989億円)に達すると予測されており、年平均成長率(CAGR)は8.02%と高い伸びを示しています。
 ・音楽録音ソフトウェア市場:2025年から2032年にかけて14.6%のCAGRで成長が見込まれ、AIやクラウド技術の普及、リモートコラボレーションの増加が市場拡大を後押ししています。

この成長の背景には、コロナ禍で促進されたリモート制作、ストリーミング全盛による音質要求の高度化、世界的な在宅クリエイション浸透があります。


■ DTMに関する情報を提供する「DTM博士」のインタビュー

Liberty Hills Studioローンチと同時に音楽制作情報サイト「DTM博士」にも記事が掲載されました。エリック・ゼイ氏が、幼少期からの豊かな音楽経験とバークリー音楽大学での学び、40年以上のプロ現場での実績をもとに「低音のバランス」「楽器間の分離」「奥行き」など音作りへのこだわりを語っています。

また、プロの作品をリファレンスにしたAB比較や独自の機材・マイキング技術によって、作品ごとの“音の世界観”を最大限に引き出す姿勢が紹介されています。


■ Liberty Hills Studioの提供価値
 ・「音の世界観」を重視したアプローチ

 こうした背景の中、「ただ音を調整する」のではなく、「聴く人をその作品の世界に導く」ことを重視。派手なAIツールではなく、作詞作曲、演奏、エンジニアリングができるエリック・ゼイが時間をかけて作品世界に寄り添い、作品が本来持つ魅力を最大限に音像化し、オンラインという非対面の制約を超えてそれを実現します。

 ・40年の実績に裏打ちされた技術力

 創業以来40年以上、ピュアレコードはアーティスト作品やCM、映像音楽、ライブ音源まで、多様な場面で音の世界観を支援:

  - 手がけたアーティスト:観月ありさ、相川七瀬、LISA(m-flo)、MONORAL、Sugizo、Rodger McGuinnの来日公演など
  - 実績の特徴:SONY、TOYOTA、NISSANなどのCMソングや、アニメ『ゴルゴ13』『ブラックジャック』『ドラゴンボールZ』英語版サウンドトラックなども手がけるなど、ジャンルや場面を越えた音作りで多くの信頼を獲得
  - サービス展開:培った「世界観重視」のエンジニアリング哲学をオンライン化

■ 業界課題への解決策

 ・技術的ハードルの解消:専門エンジニアによる丁寧な音作り
 ・情報過多による混乱の解決:作品ごとに"音の設計図"を提供
 ・品質基準の理解促進:ストリーミング配信最適化を含む総合的サポート
 ・完成への道筋の明確化:世界観を軸とした制作プロセスの提示


■ 今後の展開

Liberty Hills Studioは、オンライン制作時代において「心が震える音」を届けることをミッションとします。今後は、作品ごとに"音の設計図"を丁寧に描くためプロデュース業務など段階的に拡充していく構えです。

ミキシング・マスタリングを通じて、ミュージシャン、クリエイター一人ひとりの音の世界を広げ、届ける決意を新たにしています。


■ 調査データ概要

主要データソース:
・RoEx社楽曲分析:20万曲(2024年)
・クイーンメアリー大学ロンドン
・EDMProd制作者調査:1,097名回答
・DTM博士掲載インタビュー
https://dtm-hakase.biz/4284/

【本件に関するお問い合わせ先】
コマーシャル・アーツ株式会社(ピュアレコード)



👤 発行者について

コマーシャル・アーツ株式会社

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