ITインフラのソリューション・ディストリビュータである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、VMware 社のクラウドアプリケーションプラットフォーム製品「VMware vFabric」の販売を開始することを発表します。
「VMware vFabric」は、VMware社が2009年8月  に買収した米SpringSource社の技術を統合し、2010年9月  にグローバルで発表した製品で、日本国内では初めてネットワールドが販売することになりました。
また、ネットワールドは、「VMware vFabric」が各種オープンソースソフトウェア(OSS)ベースであることから、OSSサポートで実績のあるサイオステクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 喜多 伸夫)と協業し、技術サービスの充実を図ります。


「VMware vFabric」は、世界中の開発者から支持されているJava開発フレームワークである「Spring」を中心として、アプリケーションサーバ、Webサーバ、インメモリデータ管理、メッセージング、アプリケーション監視などオープンソースベースのミドルウェアやツールをパッケージ化して連携させることで管理性を高めた、「VMware vSphere」に最適化されたクラウド向けアプリケーション実行環境です。
「VMware vSphere」をIaaS(Infrastructure as a Service)基盤として、アプリケーションに対するサービスを提供する「VMware vFabric」を組み合わせることで、アプリケーション開発者が容易に利用可能なPaaS(Platform as a Service)環境を実現します。


昨今、「Google AppEngine」、「Amazon Web Service」「Microsoft Windows Azure」などのパブリックPaaSが提供されていますが、セキュリティ上の懸念、および、社内の既存のアプリケーション開発や既存インフラへの投資を活用するのが難しいという課題がボトルネックとなり、PaaSへの移行が進んでいないのが実情です。
これに対して、「VMware vFabric」は、スケーラブルなアプリケーション実行基盤であるプライベートPaaS環境を自社のデータセンタに構築可能です。さらに、オープンなアーキテクチャを採用しているので、VMware社とSalesforce社が共同で提供する「vmforce」、Google社が提供する「Google AppEngine」などのパブリッククラウドを含めた異なるクラウド間でのアプリケーションポータビリティがあり、ハイブリッドPaaSにも柔軟に対応可能です。


「VMware vFabric」は、「VMware vFabric Standard」と「VMware vFabric Advanced」の2種類のバンドル製品があり、販売価格は、仮想マシン(1VM)当たり168,126円(税別)/180,090円(税別)~です。また、アプリケーションサーバ、Webサーバ、データベースサーバなど、「VMware vFabric」を構成する各ミドルウェアコンポーネントを単体製品として購入することも可能です。

「VMware vFabric」の2つのバンドル製品は、お客様が必要とするPaaS環境に合わせて、購入したライセンスを必要なミドルウェアコンポーネントに自由に振り分けることが可能な画期的なライセンス体系を採用しています。例えば、「VMware vFabric Standard」10VMライセンスの場合、状況に応じて、昼間はアプリケーションサーバ5VM / Webサーバ2VM / データベースサーバ3VMで構成し、夜間はアプリケーションサーバ4VM / Webサーバ4VM / データベースサーバ2VMに構成変更することが可能で、追加ライセンス料は発生しません。
 
 
近年、アプリケーションは大規模化の一途を辿り、スケーラビリティの高いアプリケーション開発・実行環境が求めらていることから、ネットワールドは、企業におけるPaaSの利用ニーズが高まるとみており、初年度80社への「vFabric」の販売を予定しています。また、エンタープライズJavaアプリケーションの仮想化を推進するとともに、サイオステクノロジーとの連携により、国内アプリケーション開発者に対してクラウドアプリケーションプラットフォームへの移行を支援し、国内のクラウド市場の成長をさらに加速させたい考えです。
 
尚、ネットワールドは、11月8日  ・9日に開催される国内最大級の仮想化とクラウドコンピューティングのイベント「vForum 2011」に参加し、セッション講演、ブース展示を行います。


◆「VMware vFabric」クラウドアプリケーションプラットフォームの
  主なコンポーネント
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(1) vFabric tcServer
Apache Tomcatベースの軽量Javaアプリケーションサーバ。現在50%以上のJava開発者が利用する開発フレームワークSpringに最適化され、JVMのヒープメモリに対してバルーニングおよび共有の機構(Elastic Memory for Java)を備え、仮想化と相性が良くないとされていたカスタムJavaアプリケーションの仮想化サーバ上での統合率を向上している。

(2) vFabric Enterprise Ready Server(ERS) / vFabric Web Server
Apache HTTPDベースのロードバランシングサーバ / Webサーバ。Webアクセスによる負荷およびアプリケーションサーバ上のアプリケーション実行負荷を分散する。

(3) vFabric RabbitMQ *
AMQP(Advanced Message Queuing Protocol)をベースとしたメッセージングシステム。効率的かつスケーラブルなキューイングが可能。

(4) vFabric GemFire / vFabric SQLFire *
スケーラブルかつ高速なNoSQLKVS(Key-Value-Store)型のNoSQLインメモリデータベースサーバ。 「vFabric Advanced」にバンドルされる「vFabric SQLFire」を利用することで、SQLインターフェイスで制御可能となる。

(5) vFabric Data Director **
セルフサービスデータベースプロビジョニング・管理システム。オープンソースのSQLサーバであるPostgres9.0をvSphere向けに最適化したvFabric Postgres 9.0(vPostgres)**をサポートする(対応DBは今後拡充される予定)。

(6) vFabric Hyperic
統合監視・管理コンポーネント。カスタムアプリケーション環境とそのパフォーマンスを監視し、俯瞰的情報を提供。


* vFabric RabbitMQとvFabric SQLFireは、バンドル製品としては「VMware vFabric Advanced」にのみ含まれます。
** vFabric Data Director, vFabric Postgresについては単体製品のみの提供となります。

※「VMware vFabric」の詳細は以下をご参照ください。
http://www.networld.co.jp/vmware/pro_info/vfabric/main.htm



◆「VMware vFabric」の販売について
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◇販売開始:2011年11月1日  
※出荷開始は年内を予定しています。

◇販売経路:ネットワールド、およびビジネスパートナー経由

◇販売価格
「VMware vFabric Standard」
(tc Server、Web Server、GemFire、Hyperic、Spring Insight Operations)
1 VM当たり\168,126円(税別)~

「VMware vFabric Advanced」
(「VMware vFabric Standard」に、RabbitMQとSQLFireを追加)
1 VM当たり\180,090円(税別)~

※VM数は、ピーク時の利用量ではなく平均利用量
※上記のパッケージ提供に加えて、VMware vFabricコンポーネントを個別に購入する単体製品ライセンスもあります。


◆ 「vForum 2011」開催概要
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http://vforum.jp/
テーマ:Your Cloud. Own it. ~あなたのビジネスに最適なクラウドを~
日 時:2011年11月8日(火)  -9日(水) 10:00-18:30(予定)
会 場:ザ・プリンス パークタワー東京
入 場:無料(事前登録制)

※ネットワールドは「Solution Showcase」内にブースを出展します。

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