2011年10月27日  ~11月9日  】 読書週間がスタート
岩手県の沿岸部で読書の文化をつなぐ

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区/以下SVA)は、これまで30年にわたり、アジア地域において、教育・文化の国際協力に取り組んでいる団体です。1981年、カンボジア難民の支援から活動開始。現在は、タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、そしてアフガニスタンに事務所を構え、図書館の活動を中心とした支援を行っています。東日本大震災発生後は、岩手県遠野市に事務所を構え、移動図書館活動を実施しています。

■ 公立図書館が壊滅的な被害を受けた岩手県
岩手県沿岸の公立図書館は、津波による甚大な被害を受け、再開の目処が立っていません。書店も大きな被害を受けたこれらの地域の人々は、本を手にする機会が失われている状態です。

館名 被害状況 開館状況
人的 建物 設備
陸前高田市立図書館
 人的被害: 全員行方不明または死亡
 建物被害: 壊滅状態
 設備被害: 把握不能
 開館状況: 再開の目処立たず

大船渡市立三陸公民館図書室
 人的被害: なし
 建物被害: 津波の被害に遭い、骨組みしか残らず
 設備被害: 全て流失
 開館状況: 当分の間休館

大槌町立図書館
 人的被害: なし
 建物被害: 壊滅状態
 設備被害: 把握不能
 開館状況: 再開の目処立たず

山田町立図書館
 人的被害: 職員1名死亡(非番)
 建物被害: 大きな被害はなし
 設備被害: 図書約30,000冊流失
 開館状況: 開館の目処立たず

(岩手県立図書館HPより 2011年10月2日  現在)

■岩手の沿岸部に本を! 
 SVAは、移動図書館車に本を積んで、岩手県陸前高田市、大船渡市、大槌町、山田町の仮設住宅を中心に巡回しています。本の貸し出しはもちろん机やいすを用意していますので、立ち読みやおしゃべり、お絵かきを楽しむのも大歓迎。読みたい本のリクエストにもお応えしています。
 また仮設住宅の集会場などに本棚を設置し本を置く「いわての置き本」活動も行っています。本は定期的に入れ替えます。10月、11月と大槌町にある25カ所の仮設住宅の集会場での設置を行い、岩手県で、読書の文化をつないでいく、お手伝いをしています。読書週間期間中の11月5日  は大槌町へ、6日は陸前高田市へ運行します。

■協力、共催、後援
協力:3.11絵本プロジェクトいわて 

共催:大槌町教育委員会 

後援:社団法人日本図書館協会、岩手県立図書館、陸前高田市教育委員会、大船渡市、大船渡市教育委員会、山田町教育委員会

■本件に関するお問い合わせ先■ 
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA) 担当:鎌倉
〒160-0015 東京都新宿区大京町31 慈母会館2、3階
Tel: FAX:
E-mail: 
http://sva.or.jp/iwate



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公益社団法人シャンティ国際ボランティア会