<発表のポイント>
・岡山大学データサイエンス部(以下「DS部」)の学生が、2023年11月15日  に高等学校の総合的な探究の時間で講師として授業をすることになりました。大学生が外部人材として高校に授業サポートにいくという取り組みが全国的に進むと、教員の人手不足解消や情報に係る高い専門性を有する外部人材の活用につながります。
・DS部の高校の探究科目へのサポート活動など実績が認められ、とくにその中心を担ったDS部の学生3人が、一般社団法人デジタル人材共創連盟(以下「デジ連」)が提唱する「教育サポーター」の第1号~第3号に認定されました。
・「教育サポーター」とは、文部科学省提供の情報関係活用の外部人材の手引きを基にして運用される研修プログラムと認定制度。認定元であるデジ連は、文部科学省から産学官協議の場として位置づけられています。


◆概 要
<現状>
 高等学校「情報 I」「総合的な探究の時間」の必履修化により、これまでと比較してプログラミングやデータサイエンス、情報活用能力等、より高い専門性が教員に求められています。これらの指導を確実に実施するためには、学校外の情報に係る高い専門性を有する外部人材の活用が必要とされています。また、デジタル関連の部活動等の領域においても、こうした専門性の高い人材が講師等を務めることで、より活発で有意義なものになることが期待されています。

 こうした背景の中、DS部では、昨年度より高等学校における「総合的な探究の時間」のサポートを行ってきています。これは、とりわけデジタルに紐づく高校生の探究活動を活発化するのみならず、外部人材として参加する大学生にも様々な発想の機会を与える場となっていると考えられます。

 一方で、デジ連では、文部科学省が提供する「2021年度情報関係人材の活用促進に向けた指導モデル及び研修カリキュラムの手引き」を基盤にして「教育サポーター」の研修プログラム・認定制度を整備しました。この度、DS部員3人が初の教育サポーターに認定されたことで、学生たちのモチベーションアップにつながっています。


<活動の内容>
 2023年8月17日  にDS部の3人が、最初のデジ連教育サポーターの初となる研修を受け、見事に合格し、今後その第1号の教育サポーターとして活動を始めることになります。

 その皮切りとして、2023年11月15日  に岡山県立倉敷青陵高等学校へ教育サポーターとして現地に出向き、とくにニーズの高い総合的な探究の時間のサポートから始めます。


<社会的な意義>
 教育サポーターの広がりは、教員の人手不足問題に寄与するばかりでなく、大学生という「生徒(高校生など)に近しい立場の者」が外部人材として活躍することで、生徒のモチベーションアップ、教員への刺激、授業活性化、が期待されます。そのような中、DS部をはじめとして岡山の大学生が外部人材として岡山の高校で活躍することで、地域の活性化にもつながることが考えられます。

 本情報は、2023年10月25日  に開催された岡山大学定例記者会見で公開されました。


◆顧問教員からのひとこと
 岡山大学DS部は2021年8月  に創部し、文理融合・幅広いダイバーシティを意識しながら、データサイエンスを横串として幅広く産学官のアクティビティを展開しています。
 とくに最近では、岡山県内の高校の探究の時間に参画させていただく機会が増えており、高校生からの様々なアイデア・着想・社会的な課題感(SDGsや脱炭素など)に紐づいた質問や相談が数多く寄せられるようになりました。まさにDS部のメンバーのダイバーシティが生かされる場となっており、責任感をもってこれに対応しなければならないと思っておりました。まさにそのようなときに、デジ連が2022年に発足、DS部のこのような活動に着目していただき、デジタルを軸とする教育サポーターに部員3人を認定していただきました。
 DX時代ともいわれる昨今、すべての分野・業界においてデジタルの活用が求められますので、認定された教育サポーターの活躍が大いに期待されるところです。


〇岡山大学データサイエンス部(DS部)
 データサイエンスとアイデアで新たな価値の創出を目指す学生の団体で、連携する教職員も多数。文理や学年の枠を超え、データサイエンスと大学での学びの成果で課題に挑みます。初心者でもデータサイエンスを扱い、身の回りの課題をパパっと解決する、そんな組織を目指しています。部員は約100人。
 https://okadai-dsc.studio.site/


〇デジ連(一般社団法人デジタル人材共創連盟)
 令和4年11 月に文部科学省から公表された「高等学校情報科担当教員の配置状況及び指導体制の充実に向けて」にて、産学官協議の場として位置づけられており、指導人材、外部人材の活用に取り組んでいる組織です。
 https://dle.or.jp/


◆参考情報
・【岡山大学】デパート・スーパー食品売場のライブ中継による食品ロス削減の取り組み「のこり福キャンペーンPart2」を実施中!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001738.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学ユネスコチェア特別講座「第3回おかやま夢育イニシアチブ~岡山県産SDGsを発掘せよ!~」を開催しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001581.000072793.html
・【岡山大学】地域中核・特色ある研究大学:岡山大学として中小企業のDXを強力に後押しする産学官金連携支援コミュニティ「DXサンライズおかやま」を発足!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001576.000072793.html
・【岡山大学】イノベーション・マネジメントコア(IMaC)が岡山県立倉敷青陵高校で高校生向けアントレプレナーシップ教育を実施しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001565.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学DS部と岡山県ものづくり女性中央会との交流懇談会を開催
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001145.000072793.html


◆詳しいプレスリリースについて
 岡山大学DS部の学生が、初認定された「教育サポーター」として高校の総合的な探究の時間のサポートへ
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20231025-4.pdf


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学データサイエンス部(DS部)顧問 野上保之
 (岡山大学 学術研究院 自然科学学域(工)教授 / デジタルトランスフォーメーション・情報セキュリティ担当副理事) 
 TEL:
 https://okadai-dsc.studio.site
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1156.html

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください

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