バシェ音響彫刻 ~ 音の軌跡を未来につなぐプロジェクト ~


EXPO’ 70 の鉄鋼館で発表された、音を奏でられる美術作品【バシェ音響彫刻】万博閉幕後解体された作品は、2010 年以降修復へ。今年、京都市立芸術大学がギャラリー@KCUA に集結させ特別企画展を開催。作品とアーティスト達の演奏、パフォーマンスを映像収録し、未来へ繋ぐ芸術として記録。


●プロジェクトをやろうと思った理由
1970 年に開催された大阪万博(EXPO’ 70)の鉄鋼館で展示された、フランスの彫刻家バシェ兄弟(兄:ベルナール・バシェ、弟:フランソワ・バシェ)考案の音を奏でられる美術作品【バシェ音響彫刻】は、当時、全部で 17 基ありました。
万博終了後に解体され、そこから、EXPO’ 70 パビリオンとして鉄鋼館が大阪万博の資料館に生まれ変わる 2010 年まで、約 40 年もの間、倉庫に眠っていたというのです。

【バシェ音響彫刻】は、「どんな人でも自由に触れ、音を奏でることができる」というのが、本来の姿。
特に、子供達にとって、【バシェ音響彫刻】を体感することが、自由な感性を育てることに繋がっていくという、教育的側面を持ち合わせている美術作品です。

【バシェ音響彫刻】が持つ芸術的、音楽的可能性、後世に遺すべき価値を見出し、尽力してこられた有志の皆さまの努力によって、今現在、修復完了した【バシェ音響彫刻】は、日本国内では6基。

しかし、本来の姿として遺していくには、ただ形としての修復だけでは充分ではありません。作品から発せられる、音、響き、いわゆる音楽的側面、それに伴う空間や人との関係性も含めて遺していく必要があります。

EXPO’ 70 から 50 年の今年は、【バシェ音響彫刻】にとってもメモリアルイヤーでしたが、この度の情勢により全国で予定されていた演奏会も軒並み中止・延期されるという事態の中、【バシェ音響彫刻】が、京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA(アクア)に集まるという機会が巡ってきました。

美術 × 音楽の結晶とも言える【バシェ音響彫刻】本来の姿、存在を映像に収め、記録に遺していく事によって、次の新しい世代に「自由な感性」を伝え、繋げていけるのではと思い、このプロジェクトを始めようと思いました。



●このプロジェクトで実現したいこと
京都市立芸術大学がギャラリー @KCUA(アクア)で開催する【バシェ音響彫刻】演奏会を映像収録し、音響彫刻としてのアーカイブを遺します。
さらに多くの方々に【バシェ音響彫刻】を知って頂く為に、特別記録コンサートの収録の様子をオンライン限定にて無料 Live 配信いたします。

出演は、【バシェ音響彫刻】の普及・創作活動にも尽力されている「アンサンブル・ソノーラ」
(沢田穣治・渡辺亮・岡田加津子・北村千絵)、その他アーティストが参加予定。
【バシェ音響彫刻】に命が吹き込こまれていく稀有な空間を、可能な限り高いクオリティーで収録・録音し、多くの方にお届けする事を目標としています。



1970年大阪万博から50年。
今回、わたしたちが触れる事ができるのは、50年前に発表されたバシェ音響彫刻のすべてではなく、
それらが揃う事はまだまだ長い道のりかもしれません。
バシェ音響彫刻は、常に「新しい」音を生み出し、「未来」を繋ぐエネルギーを内包しています。
そのエネルギーが生まれる瞬間を体感し、また、より多くの方々に知ってもらう為に映像記録し、有形無形の芸術が放つ力を、未来に縫い繋いでいく活動をこれからも続けていきます。

このプロジェクトが、未来の子供達、大人達の感性の種となり、共有できる世界。
そんな未来を、あなたにも触れてほしいのです。


詳細については下記HPをご覧くださいませ。
クラウドファンディング CAMPFIRE


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