ずっと顔ばかり描いていました。
小さな頃から描いていた落書き。特に人の顔は何度描いても飽きませんでした。そしてそれは今でも変わりません。顔は私にとって最も魅力的なモチーフであり、同時に制作のテーマでもあります。
 
私の絵に描かれている人物は実在しません。
彼らは私のさまざまな記憶、経験、感情を擬人化したキャラクターであり、私の分身のような存在です。あらかじめ具体的なイメージを持たず、絵を描いているその時、私が頭の中で考えていることを反映させながら、キャンバスの中に一人の人物像を作り上げます。

その日の天候、ラジオから流れる音楽、昨日見た映画や街の景色。そんな日々変化する環境や私自身の感情が、少しずつ画面の中に影響を与えていきます。まるで日記を綴るようにして描かれた人物はみんな少し似ていて、でもどこか違います。彼ら一人一人のそのまなざしのむこうに何があるのか、今回の展示で皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
 山田優アントニ

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