エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 関根 尚、以下 NCLC)は、OpenFlowプロトコルに対応した自社開発SDNアプリケーションの販売を開始します。
現在、SDN/SDI市場へは様々な商品やサービス、フォーラムが提供されていますが、これらを導入するにはネットワークインフラシステムへの大規模な改修や追加投資、刷新が必要となる場合が多い状況にあり、SDN/SDIアプリケーションの導入が加速しない理由のひとつです。また、オープン系のシステム基盤が多く、商用サポートを受けられる製品が少ないこともあげられます。
この度、NCLCは今まで様々なSDNインテグレーションで培ってきた技術を投入し、ソフトウェアによるネットワーク定義を実現できるSDNの特性を活かしたアプリケーション群を販売することにいたしました。SDNで簡易に導入でき、低価格で商用サポートを提供できるアプリケーション群となっています。NCLCは、当該製品をシリーズ化し、様々なSDN/SDIアプリケーションを発売して参ります。

【リリースするアプリケーション群】
・ インテリジェント・パッチパネル「vPatch」
・ インテリジェント・パッチパネル・プロフェッショナル「vPatch 2」
・ アプライアンス型OpenFlowコントローラ「OFC-VP1」、「OFC-VP2」
・ L2ネットワーク自動運用SDNソフトウェア 「SDN L2Manager」
・ L3ネットワーク自動運用SDNソフトウェア 「SDN L3Manager」

【アプリケーション詳細】
◆ インテリジェント・パッチパネル「vPatch」
「vPatch」は、一般的に利用されている物理的なパッチパネルの結線を、ダイナミックにリモートから変更可能なインテリジェントなパッチパネル環境を提供します。
従来、パッチケーブル(光ファイバーケーブル、ツイストペアケーブル)の変更で実現していたネットワーク結線変更をSDN制御部であるNCLC製「OpenFlowコントローラ タイプR」からの命令(設定ファイル)により、簡単・確実に結線変更を実行することが可能です。
ローカルなパッチパネル環境を始め、物理的にオペレータから離れたパッチパネルの結線変更やデータセンター建屋間のパッチパネル経路変更を瞬時に変更でき、人的リソースを削減することが可能です。また、パッチパネル間の通信をパケット単位で制御する方式を採用することでパッチパネル間の配線を大幅に削減することが可能です。例えば、パッチパネル間に接続される4対の光ファイバーケーブル上に40ポート分の1ギガビットイーサネット通信をノンブロッキングで伝送させることにより、建屋間やフロア間の配線の削減が可能となります。
SDN制御部は、サーバへインストールして使用する方法とアプライアンスで提供される「OFC-VP1」(後述)を利用する方法をご用意しています。
パッチパネル部はOpenFlowプロトコル1.3を実装したネットワークスイッチを利用できます。現在は、米国Pica8社のベアメタルスイッチ対応OSである「PicOS」搭載機器を動作保証しておりますが、Pica8社製以外のOpenFlowスイッチでの動作検証も代行致します。

◆ インテリジェント・パッチパネル・プロフェッショナル「vPatch 2」
「vPatch 2」は、「vPatch」の設定ファイルをCLI化し、操作性を向上させています。また、パケットベース制御の特徴を活かし、通信データの統計情報収集機能や不要な通信を排除するフィルタリング機能、特定通信データを任意のポートへ複製するTAP機能を搭載しており、キャプチャ装置等の通信経路に存在しないデバイスへ指定した全てのパケットを複製転送することが可能です。

「vPatch 2」は2015年3月  下旬に販売開始予定です。

◆ アプライアンス型OpenFlowコントローラ「OFC-VP1」、「OFC-VP2」
「vPatch」と「vPatch 2」を動作させるSDN制御部はサーバ上で動作させることが可能ですが、OFC-VPシリーズは、より簡単な導入をご要望されるユーザ向けのアプライアンス製品です。
パッチパネル部であるネットワークスイッチを集線するポートとSDN制御部が一体となり、インストールの手間が省け、機器交換時の時間を大幅に削減できます。

◆ L2ネットワーク自動運用SDNソフトウェア 「SDN L2Manager」
「SDN L2Manager」は、ネットワーク機器設定からネットワーク機器障害時の経路復旧、交換時の設定追加までネットワークの専門知識がないユーザでも簡単にネットワーク機器の導入・運用が可能なL2ネットワークの自動構築・運用ソフトウェアです。
接続されたネットワーク機器は相互に通信し、SDN制御部であるNCLC製「OpenFlowコントローラ タイプV」が構成情報を把握します。デスクトップPCやサーバ間の経路上に複数の経路が存在する場合でも最短通信経路を自動的に検出し、通信を開始します。
設定情報、構成情報、通信経路、統計情報は、すべて専用のGUIで提供され、ネットワーク機器設定の専門知識は不要です。
また、ACLとポートセキュリティ機能を実装しており、ネットワークデバイス間の通信制御もGUIで簡単に設定が可能です。
ネットワーク機器の障害発生時も障害発生機器をコールドスタンバイ機器へ物理的に交換するだけで、接続されたネットワークスイッチ群は自動的に正常動作の構成へ復帰します。これにより、オンサイト機器交換サービス等に加入するために支払っていた保守コストを大幅に削減できます。
ネットワークスイッチはOpenFlowプロトコル1.3を実装したネットワークスイッチを利用できます。現在は、米国Pica8社のベアメタルスイッチ対応OSである「PicOS」搭載機器を動作保証しておりますが、Pica8社製以外のOpenFlowスイッチでの動作検証も代行致します。

◆ L3ネットワーク自動運用SDNソフトウェア 「SDN L3Manager」
「SDN L3Manager」は、「SDN L2Manager」の全機能にルーティング機能とマルチセグメント制御機能を追加した中・大規模ネットワーク向けSDNアプリケーションです。
「SDN L2Manager」のネットワーク機器保守費用や運用費用の削減はそのままに冗長化経路や接続ネットワークインターフェースの帯域を自動的にソフトウェアが判断し、効率的に利用できるL3ネットワーク環境を提供します。
ネットワークスイッチはOpenFlowプロトコル1.3を実装したネットワークスイッチを利用できます。現在は、米国Pica8社のベアメタルスイッチ対応OSである「PicOS」搭載機器を動作保証しておりますが、今後、対応スイッチを増やす予定です。

各製品は以下の業種・組織への販売を想定しております。
・「vPatch」、「vPatch 2」、「OFC-VPシリーズ」
通信キャリア、各種サービスプロバイダー、データセンター、学校、研究施設、製造。
・「SDN L2Manager」、「SDN L3Manager」
企業、学校、研究施設、製造。

アプリケーションの詳細は、下記サイトを参照ください。
URL: http://www.nclc.co.jp/news/2015/02/nclcsdn-sdn.html

また、各製品は、お客様のご要望に応じて有償でのカスタマイズも可能です。
今回の販売製品はソースコードも同梱致しますので、今後、SDNアプリケーションやサービス提供をするベンダーや自社開発能力を持つエンドユーザが自らカスタマイズを実施することもできます。
NCLCでは、当該製品の再販パートナーも募集しております。


◇お問い合わせ先
エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社
〒150-6027 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー27F
基盤ソリューション事業部 営業部
TEL:  E-mail:

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