ITインフラのソリューション・ディストリビュータである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、ペン&タッチタブレットなどのリーディングカンパニーである株式会社ワコム(本社:埼玉県加須市、代表取締役社長 山田 正彦) のバックアップシステム再構築プロジェクトにおいて、ネットワールドが扱うデータ重複除外バックアップソリューション「EMC Avamar (以下 Avamar)」を導入し、本格稼動を開始したことを発表します。

バックアップを「Avamar」に統合することで、日々のバックアップ作業を全社で標準化して効率を向上させるとともに、従来の遠隔バックアップをネットワークバックアップに変更して迅速なリカバリ体制と高い事業継続性を確保することができました。また、不要となったテープ装置やバックアップメディア、サーバ個別に導入していたバックアップソフトのライセンス費用など合わせて約200万円のコスト削減となり、さらに、将来のサーバ増設や、サーバ群の仮想統合にも柔軟に対応することが可能となりました。


◆ 導入の背景
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世界中でビジネスを展開するワコムでは、開発サーバや検証サーバ、情報系サーバの台数が増加しており、従来のバックアップは各サーバに個別のテープ装置などが接続され、手作業で行われて煩雑だったことに加えて、担当者により異なるバックアップソフトをサーバごとに導入していたため、エージェントソフトのライセンス費用がTCO(総所有コスト)増大の要因になっていました。
また、業務データ量の増大に伴い、バックアップ時間が長時間化し、ファイルサーバのフルバックアップが、土日の2日間でも終わらない状況でした。さらに、事業継続性確保のための災害対策として、バックアップテープを毎日専門の業者に渡して遠隔地で保管していましたが、データの安全性は確保されるものの、迅速な業務復旧には課題がありました。


◆ 新しいバックアップシステムの概要と成果
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新しいバックアップシステムでは、全社のサーバ群のバックアップを「Avamar」に統合し、作業の標準化と効率化、TCO削減を実現しました。「Avamar」は、ファイルサーバだけでなく、OracleやMicrosoft SQL Serverなどのエージェントが無償で提供されるので、将来サーバが増えてもエージェント費用がかさむことはありません。
また、基幹システムを本社からデータセンタへ移設するとともに、遠隔地テープ保管からネットワークを利用したディザスタリカバリに変更。データセンタにも「Avamar」を導入することで、本社とデータセンタ間の相互リモートバックアップ体制を構築して業務効率化を図りました。以前は内部統制対応のために、テープ保管業者の伝票をファイリングして管理する必要がありましたが、「Avamar」のログを提出するだけで監査に対応できます。
バックアップ対象データは約2TBの大容量ですが、「Avamar」は、サブブロックレベルで重複データを排除してバックアップデータ量を最大1/500まで削減する重複排除機能が特長で、2Mbpsの帯域でスムーズに相互バックアップが可能です。また、この重複排除機能により、以前は2日かけても終わらなかった本社内のバックアップが4時間程度で完了するようになりました。

ワコムでは、今後、サーバ群の仮想化統合を予定していることから、VMwareとの親和性が高く、仮想サーバのバックアップが効率的に行えることも「Avamar」選定のポイントとなりました。
ネットワールドは、今年1月、「Avamar」の導入構築サービスに関してEMCとの提携を拡大し、VMwareによる仮想化環境、リモートオフィス、データセンタLANにおけるバックアップ/リカバリに最適な「Avamar」の設計、導入、設置までをトータルに支援する体制を確立しており、ワコムでは、今回の新しいバックアップシステム設計・構築におけるネットワールドのサービスサポートを高く評価するとともに、今後の先進的な提案に期待しています。

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