2012年7月12日(木)  東京発 - エンタープライズクラスのアプリケーションデリバリとアクセラレーションソリューションのリーディングプロバイダであるCoyote Point Systems, inc.(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、CEO兼CTO:ウィリアム・キッシュ)の日本支社であるコヨーテポイント・システムズ・ジャパン(東京都千代田区、カントリーマネージャ:小林 容樹)は本日、米国アラバマ州にあるAuburn University at Montgomery(以下AUM)がコヨーテポイントのEqualizerを採用し、同大学のシームレスなオンラインプログラムにおけるネットワークトラフィックの最適な分散を実現したと発表しました。

AUMは、アラバマ州モンテゴメリーに近いキャンパスで、5,000名以上の生徒に大学および大学院のプログラムを提供しています。現在、大学の多くの講義は従来通り教室で行なわれていますが、オンラインコースも急速に拡大しています。AUMでは物理的なスペースが限られていたため、オンラインコースを増やす必要がありました。また、AUMでは新たなスタイルの学科を導入しており、例えば、米国では著名なBlackboard社のBlackboard Learn(TM)プラットフォーム(Webブラウザを利用した教育支援システムであり、インターネットに接続できる環境があれば、学内、学外を問わず、どこからでも利用することができる)といったテクノロジーを活用しています。教授陣が次々引退する中で、オンライン環境の導入を増やし、今やBlackboardのパワーユーザとなっています。オンラインコースを取りたい生徒にとっては望ましい傾向でしたが、大学のバックエンドシステムに課題がありました。

当初AUMでは、施設全体のBlackboard Learnインスタンスを運用するアプリケーションサーバが1台導入されていましたが、需要が伸びるにつれて、増加するトラフィックに対応するために新たに3台のサーバを追加しました。結果として4台のアプリケーションサーバがそれぞれ異なるBlackboardのトラフィックを扱うようになったため、これらのサーバ間の接続を分散し、特定のサーバが停止した場合、ネットワークトラフィックを自動で別のサーバに転送させる必要性が出てきました。このような方法により、サービスが停止することなく、学生や教授に不利益を被ることを防止したいと考えました。そこでまずは2つの異なるベンダーによるADCソリューションが検討されましたが、AUMにとってはいずれも要件に合致しませんでした。「1つは価格帯が予算に合いましたが、必要とする機能が十分ではありませんでした。もう1つは機能ニーズを満たしていましたが、価格が合いませんでした」とAUMのITサービス担当施設サポートスペシャリストであるCarl Simpson氏は当時を振り返ります。

結局、毎年開催されるBlackboard Worldカンファレンスに出席するまでは、要件に合致したソリューションを探し出すことはできませんでした。Simpson氏は、このカンファレンスでコヨーテポイントを紹介され、価格と機能の両面において申し分ない製品であることを知りました。さらには、コヨーテポイントはBlackboardとパートナーシップを結んでおり、問題が発生した場合には両社が解決方法を導き出すために協業できるといった期待がありました。

AUMは、2010年の秋にコヨーテポイントのアプライアンスであるE450GXを1台購入しました。E450GXでは、ネットワークトラフィックのインテリジェントな負荷分散機能を提供し、SSL(セキュアソケットレイヤ)コネクションに最大8,500/秒まで対応しています。また、エンタープライズクラスの拡張性を誇り、様々な大学でも活用されているVMWareの仮想環境とのダイレクトなインテグレーションを可能にしています。AUMは、アプリケーションサーバを導入すると同時にキャンパス全体に対応できる仮想インフラに投資していたため、特にこの仮想環境対応が重要でした。インストレーションはわずか数時間で完了しましたが、Blackboardのレイヤ7 SSLトラフィックのオフロードに課題が残りました。「そこでコヨーテポイントは、カスタムSSLオフロードソリューションの構築に協力してくれました。また、BlackboardもBlackboard Learnプラットフォーム向けのService Pack 8をリリースしてくれて、今ではレイヤ7 SSLオフロードをサポートしています」とSimpson氏は述べています。

コヨーテポイントのE450GXはすぐにもその威力を発揮しています。ある朝Simpson氏が出勤し、コヨーテポイントのアプライアンスにログインすると、アプリケーションサーバの1台が停止した旨の通知がありました。そこでE450GXは、すべてのトラフィックを残りの3台のサーバに自動転送するようにしていました。ダウンしたサーバが再起動されると、E450GXで再び4台のサーバ間で負荷分散を開始しました。通常このような場合、深刻な事態に陥りがちですが、コヨーテポイントにとってはごく普通のイベントとして処理されます。コヨーテポイントとBlackboardでは有用なウェビナー(オンライン上のセミナー)も実施しています。Simpson氏は、「コヨーテポイントのウェビナーには何度か参加していますが、Blackboardに導入すべきもの、あるいはコヨーテポイントに導入すべきものについて語っていました。そこで私は、アプリケーションのオートメーションやアクセラレーション機能などといったこれまで知る由もなかった高機能の既存環境への導入のヒントを得ることができました」と語っています。

その後、大学の他のグループもコヨーテポイントのソリューションに興味を抱きました。キャンパスでは約50台のサーバで仮想環境を運用しています。特にEメールソリューションは、キャンパス内の多くのサーバが使用されています。「私の仲間でEメールサーバを管理している者が、コヨーテポイントを使って負荷分散とフェールオーバのソリューションを独自に構築したいとの要望がありました」(Simpson氏)。

AUMでは将来的に、Blackboardサーバにもう1台のE450GXを追加したいと考えています。これにより、1台がネットワークでの最高のパフォーマンスを維持しつつ、もう1台をメンテナンスに回すことが可能になり、冗長構成を組むこともできます。「Blackboardとコヨーテポイントのパートナーシップは、両社からサポートしてもらえるため、AUMにとってはこの上ない体制です」(Simpson氏)。

コヨーテポイントはBlackboardのパートナーシッププログラムのメンバーであり、そのADCソリューションは、Blackboard Learnプラットフォームに対するテストをパスし、コスト効果の高いソリューションとして推奨を受けています。K-12から大規模な大学の環境まで様々なスケールの教育機関へのコスト効果の高いソリューションを提供しています。


【コヨーテポイントについて】
Coyote Point Systems Inc.は、アプリケーションデリバリ、アクセラレーション、負荷分散ソリューションのリーディングプロバイダであり、Webサーバやアプリケーションサーバの効率的なコントロールを実現します。コヨーテポイントのEqualizer、Equalizer OnDemand、Envoy、VLBは、パフォーマンス、価格、使いやすさのコンンビネーションにおいて業界最高レベルを誇り、サーバの24時間365日の高可用性、サーバとWANパフォーマンスの最適化、柔軟な拡張性、そしてアプリケーションとネットワークアクセスの安全性を確保します。コヨーテポイントは本社をカリフォルニア州サンノゼに置いています。詳細はwww,coyotepoint.jp、または www.coyotepoint.com をご覧ください。

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