公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区/以下SVA)は、2000年よりタイ国境のミャンマー(ビルマ)難民キャンプにて図書館の活動を行っています。2012年2月  に、事業地の一つであるウンピアム難民キャンプで、大規模な火災が発生。3,019世帯、4,410人が暮らしていた区の566戸が全焼、257戸が損壊しました。

その中で焼け残った図書館は、世代をこえて人々の集いの場、心のよりどころとなっています。図書館の蔵書や活動の充実を図るため、日本初のクラウドファンディングである「READYFOR?」を通じて、ご支援の呼びかけを行っています。

■「忘れられた」難民キャンプ
世界には未だ延べ4,370万人もの難民や庇護申請者が国際保護を必要としています。(2010年UNHCR統計)

タイ国境にあるミャンマー(ビルマ)難民キャンプは、1984年以降、軍事政権と少数民族の紛争や人権弾圧、経済的問題から隣国のタイに14万人が逃れ、難民キャンプを形成しました。長期にわたり存在するのもの、あまり知られておらず「忘れられた難民キャンプ」と呼ばれています。

アウンサンスーチさんが国政に参加するなど明るい兆しは見えつつあるものの、帰還か、第三国定住か、難民キャンプに残り様子を見るかで、難民たちは揺れ動いています。

■「火災のことは忘れられないけれど、図書館に来て本を読むと気持が楽になるの」
難民キャンプの人々は、外に出る自由がない、農地も職業もないなど、限られた生活環境に置かれています。外の情報を得る場も限られたなか、「本を読む・借りる場所」にとどまらず、世代を超えた交流の場となっています。そんな難民キャンプの一つ、ウンピアム難民キャンプで、キャンプ創設以来、初めて大規模な火災が発生。図書館は無事でしたが、炎や黒煙を目の当たりにし、呆然と立ち尽くす人々、叫び声をあげる人々。祖国を知らず、キャンプ以外の外の世界を知らない子ども たちが今回直面した火災は、ショッキングな出来事でした。

そのなかにありながら、子どもたちは「火災のことは忘れられないけれど、図書館に来て本を読むと気持が楽になるの」と話しています。日々状況が変化する厳しい社会の中で暮らす子どもたち。図書館が毎日そこで開館し続け、本が変わらずに存在することで、人々の心のよりどころとして果たす役割は大きくなっています。その図書館を支えてくださる方を募集しております。
 
■火災を受けたミャンマーの難民キャンプにみんなで本を贈ろう■
期間 6月30日(土)  まで 
目標金額 80万円

HP https://readyfor.jp/projects/heal_heart_with_library117
[READYFOR?] で検索をしてください。

■本件に関するお問い合わせ先■ 
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA) 担当:鎌倉
〒160-0015 東京都新宿区大京町31 慈母会館2、3階
Tel: Fax:
E-mail:  
http://www.sva.or.jp/