石川県小松市の株式会社吉光組は、国土交通省発注の「令和6年度 小松海岸養浜工事」において、建設機械の自動運転と遠隔操作によるフルオートフォーメーション化の実証実験を実施した。
実験は約1か月間にわたり行われ、自動運転キャリーダンプと遠隔操作バックホウを組み合わせ、工事現場内の作業員ゼロで施工を行う取組みを検証した。
今回の取り組みでは、有人施工と無人施工の効率やコストの比較に加え、資格や労働安全衛生法の取り扱い、システム上の課題、作業中止基準の見直しなども検証対象とした。
建設業界では人手不足や働き方改革、労働環境改善、外国人労働者の受け入れなど課題が山積しているが、今回の無人化施工は、今後の建設業に新たな選択肢を提示するものとなった。
この取り組みは2025年11月25日  に現場見学会も開催され、国や石川県、自動運転を開発する建機メーカーや自動車メーカーも見学会に参加した。今回の見学会は国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所からも記者発表が行われている。
https://www.hrr.mlit.go.jp/kanazawa/mb5_kouhou/press/r7/p1120_1.pdf