英国領ヴァージン諸島:2023年3月30日  

消費者向けプライバシー・セキュリティ企業であるExpressVPNが実施した本調査によると、米国では、リモートワークを行う会社員が、個人的なタスクや活動のために仕事用デバイスを使用して年間数百時間の契約勤務時間を浪費しており、一部の者は、年間契約時間の33%しか仕事のタスクに費やしていないことが判明しました。
近年、ハイブリッドワークや在宅勤務が急増しており、多くの企業では、ノートパソコンやデスクトップ、電話、マイクなど、自宅で快適に使える仕事用デバイスを社員に支給しています。
本調査は、英国と米国のハイブリッドワーカーとリモートワーカー各1,000人、合計2,000人を対象に、仕事用デバイスを個人的なタスクにどのように使用しているかを調査したものです。調査によると、米国の回答者の2/3以上が、個人的なメールのチェック(70%)、ニュースやオンライン検索といった一般的な個人的活動(69%)、ネットショッピング(65%)、SNSの閲覧(64%)に仕事用PCを使用していることを認めています。
また、41%の従業者は、年間196労働時間を仕事用のデバイスで成人向けコンテンツを見たり、200時間をダークウェブへのアクセスに使用したことがあると認めており、一部の活動は会社にとってリスクが高いと言えます。全体的に、男性は女性よりも仕事用のデバイスを個人的なタスクに使用していることがわかりました。個人的な活動のうち、もっとも行われているのが個人メールのチェックで、男性は年間334労働時間、女性は209労働時間と、男性はより多くの時間を費やしています。また、成人向けコンテンツを見る時間も、男性が年間255時間であるのに対し、女性は130時間と、男性の方が長くなっています。
しかし、問題が放置されているわけではありません。調査によると、仕事用のPCを使ってダークウェブを閲覧したことを認めた従業員の84%が、そのことについて雇用主から注意を受けたことがあることがわかりました。さらに、83%が成人向けコンテンツの視聴について、81%がオンラインギャンブルについて注意を受けたことがあると回答しました。
これらの社員に対する最も一般的な処分は、雇用主からの作業用デバイスの適切な使用に関するトレーニング(28%)と、口頭での警告(25%)でした。

ExpressVPNプライバシーアドボケート ローレン・ヘンドリー・パーソンズのコメント
米国人が勤務時間中に個人的な活動にどれだけの時間を費やしているのか、特にこれらの作業に仕事用のデバイスを使用していることは気になるところです。これは生産性の問題だけでなく、企業のプライバシーやセキュリティのリスクレベルに悪影響を及ぼす可能性があります。

すべての仕事用デバイスのインターネット接続をロックしたり、士気を下げるような監視をしたりしない限り、従業員の私的利用を阻止することは非現実的です。その代わりに、ビジネスリーダーは、従業員にしっかりとしたセキュリティ教育を施し、従業員自身が抱えるリスクやフィッシング攻撃などの回避方法について理解させる必要があります。従業員は、会社のデバイスを使用することは、何らかの形で会社に知られることを理解し、個人的な活動に使用する前に一度会社へのリスクを考える必要があります。


また、従業員の業務用デバイスの使用状況だけでなく、米国で働く上級管理職の82%が、従業員が勤務時間外に働くことを期待していることも明らかになりました。このような残業へのプレッシャーが、多くの従業員が仕事用デバイスを私的な活動に使っている理由の一つかもしれません。
この調査では、雇用主がオンラインの安全性を確保するために実施しているプライバシーとセキュリティの予防策についても調査しました。94%の企業が、リモートワーカーに対して少なくとも1つのITセキュリティを導入しており、VPN(42%)、ウイルス対策(41%)、ファイアウォール(40%)が最も一般的です。また、46%の企業が従業員にITに関する安全ガイドを提供していました。
調査結果の詳細はこちらでご確認ください。https://www.expressvpn.com/jp/blog/how-much-do-remote-workers-work/
調査方法
本調査は、CensusWide社が2023年2月  に英国と米国で実施したもので、調査対象はそれぞれの国で1,000人のハイブリッド社員またはリモート社員、計2,000人です。インターネット調査。
調査期間:2023年2月  の1ヶ月間
有効回答数:2000
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