PBL(Project-Based Learning; プロジェクト型学習)を用いた教育サービスを中学・高校生に提供する創造教室は、2023年1月  、東京都吉祥寺を拠点に事業を開始しました。創造教室の初めての教育活動として、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、4月3日  から5日の2泊3日で、高校生向けのPBL体験プログラムを執り行います。

■創造教室について
*創造教室とは
 創造教室は、アクティブラーニングの一種である、PBL(Project-Based Learning; プロジェクト型学習)を用いた教育サービスを中学・高校生に提供する事業を行っております。運営は、東京大学、東京学芸大学、国際基督教大学に所属する大学1年生3名が行っており、いずれもNPO法人日本PBL研究所に所属しております。創造教室は、2023年1月  設立され、東京都吉祥寺に拠点を置きます。現在は、単発のイベントを行っておりますが、今後は、学習塾と同様の形態で事業を展開していく方針です。
*PBLとは
 PBLとは、学習者主導型・教科横断的・協働的・長期的という特徴を持ったアクティブラーニング型教育の一種です。PBLにおいて、学習者は、3~5名ほどでグループを組み、学習者自身の関心と現実の社会に沿ったテーマ・課題・問いを設定します。そして、学習者は学習・調査・実験等の計画を作成し、問題解決に向けた長期的なプロジェクトを遂行します。最終的には、プレゼンテーション・論文・芸術作品・模型等で成果物を発表する、または、解決策を実践した結果を報告するなどして学びを終えます。PBLでは、教師はファシリテーターとして、自由な学びの場の提供、各グループの相談役など、受動的な役を担い、学習者の主体的な学習を支援します。
 PBLの効果としては、既存の知識や技術を実社会に応用する能力、論理的・批判的思考力や協働力、学びへの主体性などの向上が期待できます。また、学びの中で自分の興味が明確になり、進路やキャリアの選択につながります。
*創造教室の目的
 創造教室は、受験で学びを終えてしまう、受験のためだけの学びをしてしまう日本の受験型社会に問題意識を持ち、設立されました。PBLを通して、自分の知識が実社会につながる、実社会のために知識をつける、それを活用するという体験、様々な考えを持った者とともに学び、一つのものを創り上げる体験という、受験勉強では得がたい体験を提供し、学び自体の喜びを知ってほしい。そして、その中で、上で挙げた能力を養成し、学部・大学・キャリアを選択する上での手助けをしたい。最終的には、社会を動かしていけるような人間を育てていきたい。このような問題意識と目的のもと、創造教室の取り組みが行われています。
■PBL体験プログラムについて
*イベントの特色
・高校生のうちから大学生と接することができる。
・他学年・他学校の高校生同士がつながりを持てる。自分の社会に広がりを持てる。
・新学年が始まる直前で、学習への意欲を上げることができる。
・主体的・協働的・長期的という、学校の授業や受験勉強では得られにくい経験ができる。
・2泊3日で、集中的に自分の興味を追求することができる。
・モニター参加という面も兼ねているため、人件費をとっておらず、低価格で参加できる。
・自分の興味の追求、グループ活動を通して、自分の興味関心・長所短所を知り、大学・学部、キャリア選択に役立つ。
*イベント概要
日時:2023年4月3日(月)  ~5日(水)( 2泊3日の宿泊を伴います)
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター
住所:〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3−1
参加費:12,000円/人(宿泊費・食費込)
募集要項:新高校一年生~新高校三年生
定員:12人(定員超過の際は抽選となります)
テーマ:21世紀の日本

1日目(4/3)
9:00:オリンピックセンター集合
朝:「問い」の立て方・「対話」演習―哲学対話を用いて
昼:情報リテラシー講座、問い立て・プロジェクト開始
夜:プロジェクトタイム(チームごとに情報収集・討議・情報整理等を行う)
2日目(4/4)
朝・昼:プロジェクトタイム
夜:中間発表会・リフレクション
3日目(4/5)
朝:プロジェクトタイム
昼:最終調整・成果発表会
18:00:解散
*イベント趣旨
プログラムの目的は、3日間にわたって集中的に、主体的で協働的なPBLを体験することによって、知識・技術の応用力、論理的・批判的思考力や協働力を育て、自己の再認識を通じて将来設計を具体化させることです。また、PBLの中で、学びそのものへの楽しさを感じてもらい、今後のさらなる学びへの第一歩とすることです。そのために、私たちは、内容だけでなく、プロセスにも学びがあることを認識し、ファシリテーターは受動的な相談役に徹することで、高校生に自ら困難に立ち向かわせることを厭いません。
私たちは、このプログラムのテーマを『21世紀の日本』に設定しました。高校生には、このテーマをもとに新たな問い・課題を立ててもらい、プロジェクトを遂行してもらいます。『21世紀の日本』というテーマに設定した目的としましては、高校生に、複雑性・不確実性が増すこの21世紀を生きる当事者として、どのような社会にしていきたいか、どのように生きていきたいか、そのためにはどうすればよいかを考えてもらいたいというものです。
■プログラム参加申し込みフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSepbU21oUdn2-nkxoG0vReQDjYAuIvQ5bv5sSh9u-tuw1_XIA/viewform?usp=sf_link

■プログラム主催者概要
創造教室 担当:安居憲次郎
電話番号
e-mail:
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