◆概 要
国吉祭は、「国吉康雄」という岡山の文化芸術資源を地域に持ち込むことで、地域に伝わる伝統や文化を再確認し、世代、地域を越えた交流の場を生み出すために開催されてきました。「国吉祭2022 CARAVAN in 和気」を実施するため、学生たちは取材と企画に取り組んでいます。

今回、国吉祭を「Enter Wake」で開催する理由は、国吉が描いた「鯉のぼり」という作品にあります。この作品は、昭和6年から7年にかけて帰国した国吉が、アメリカに持ち帰った和紙の「鯉のぼり」をもとに描いたものです。

この和紙のこいのぼりの制作地の特定に、和気で鯉のぼりを生産する、徳永こいのぼりの職人さんたちにご協力をいただきました。残念ながら、国吉が買い求めた鯉のぼりは、岡山で作られたものではありませんでしたが、この和気で国吉の持ち帰った鯉のぼりを展示し、国吉祭を実施することで、国吉康雄のことを和気の皆さんに知っていただき、学生との交流を深めていただければと願っています。


【日 時】
 2022年11月19日(土)   11:00~16:00

【会 場】
 ENTER WAKE
 (岡山県和気郡和気郡和気町福富607-3
 https://enterwake.localinfo.jp/pages/4027107/page_202007061709

【対 象】
 どなたでもご参加いただけます

【お申し込み】
 不要です

【イベント】
●いろどりこいのぼり
 国吉康雄作品「こいのぼり」に自由に色を塗るワークショップです。会場内にあるさまざまなペンで色を塗ってオリジナルのこいのぼりを作りましょう。

●クイズ&スタンプラリー
 会場内を周り、国吉康雄や国吉作品、和気町に関するクイズを解きながらスタンプを集めていくゲームです。全部集めたら景品をプレゼント!

●工作ワークショップ
 国吉康雄が描いた作品のモチーフの「仮面」を作るワークショップや、オリジナルの絵の額を作る「額装」ワークショップなど、たくさんの工作体験に、いつでも参加することができます。

●赤木研究室提供プログラム「国吉さんも学んだ(?)図画教科書を見て描いてみよう!」
 国吉康雄が岡山の小学校に通っていた明治30年代、図画の授業では教科書に載っている絵をお手本に、墨を使って毛筆で描くことが主に行われていました。この頃の図画教科書を見て、和気にゆかりある「藤」や「鯉」、和気清麻呂のような古代の衣装の人物像などを、真似して描いてみませんか? もっと簡単なものから始めたい方にも、ぴったりなお手本が見つかるかもしれません。水墨や毛筆の使い方に慣れたら、自由に描くことを楽しんでみてください。

●飛び出すメッセージカード作り
 こいのぼりの飛び出すカードを飾っていくワークショップを行います。こいのぼりやカードを自由に飾り終わったら、カードの中のこいのぼりに名前を付けてあげてください。自分だけのこいのぼりが飛び出すカードを作ってみませんか。

●テーブル・ロール・プレイング プログラム
 クリエイティブゲーム振興会
 三菱みらい育成財団の認定事業として今季から岡山大学で実施されているナラティブメーカー (物語を作る )プログラム「テーブル・ロール・プレイング・ゲーム 言の葉の探求者たち」のテストプレイ体験会を実施いたします。

【展示コーナー】
●国吉講座が取材・研究する作家の作品を展示

●岡山大学共育共創コモンズ建築模型
 世界的建築家で岡山大学特別招聘教授である隈研吾氏による建築模型を、建築現場を記録したタイムラプス動画と共に紹介します。

●国吉康雄実寸代模写作品
 広島市立大学や筑波大学の画学生たちが、精緻に制作した国吉康雄作品の実寸大模写が展示されます。

●清志初男作品
 生涯を国立療養所長島愛生園で暮らした画家清志初男氏の作品が展示されます。

【講演会】
●「岡山大学オンライン教育推進室の活動について」
 伊藤駿
 (岡山大学国吉康雄研究講座助教 /教育推進機構オンライン教育推進室 委員)
 私たちはコロナ禍の2年間で既存の機材を組み合わせて対面に近いオンラインの仕組みをシステム化しました。社会や学校で必要なリテラシー教育と機材の基礎知識について、大学の最前線から報告します。
 ※講演後質疑応答有。

●特別講義「SNS社会とコロナ禍 に「みるを分かち合う」こと 〜 絵画表現・ジブリ作品とその後のアニメーション表現から」
 講師:才士真司
 (岡山大学国吉康雄研究講座准教授 /教育推進機構オンライン教育推進室 座長)
 表現芸術の深い見方と個々人の創造性と探求心養う、岡山大学の人気講義「アートとコミュニケーション」。毎年200名以上の学生と社会人が受講する講義を国吉祭で特別開講します。

【ドキュメンタリー作品上映会】
●国吉を誤解している日本・忘れたアメリカ 11:15〜
 上映時間 75分
 国吉最後の生徒と、国吉研究の日米の第一人者が語る新たな国吉像を紹介する学術ドキュメンタリー

●碧と祈る 画家・清志初男 12:45〜
 上映時間 25分
 長島愛生園で暮らした洋画家・清志初男が生涯の画題として選んだ石仏に託した想いに迫る

【ポスター】
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/event/20221119flyer_3.pdf


〇岡山大学国吉康雄プロジェクト
 国吉康雄プロジェクトは、現在、国立大学法人岡山大学大学院教育学研究科《国吉康雄記念・美術教育研究と地域創生講座》が中心となり活動をしています。国吉康雄研究講座は、2015年に、岡山県の教育文化活動の支援を行い、人材の育成と地域の発展に尽力している公益財団法人福武教育文化振興財団と、ベネッセアートサイト直島などの運営を担い、質とその数で世界最大の規模を誇る国吉康雄作品のコレクションである「福武コレクション」を管理している公益財団法人福武財団の寄付金により設置された、岡山大学初の人文社会学系の寄付講座です。
 国吉康雄研究講座では、その名の通り、国吉康雄の研究、研究成果を広く発信する顕彰活動や、国吉作品を使用した鑑賞モデルの開発と教育的運用を、一般社団法人クニヨシパートナーズと連携し行なっています。講座のモットーは、「あるものを活かし、新しい価値を生み出す」で、岡山で学ぶ学生と地域の橋渡し役を担っています。
  国吉康雄研究講座の取り組みは、地域で高い評価を受けており、2019年には、「岡山の地域文化芸術資源として『国吉康雄研究・顕彰活動』のブランディング」を行ったことにより、岡山県から「第20回岡山芸術文化賞」を受賞しました。
 また、岡山市からは「岡山の地域資源を広く発信し、岡山市の芸術文化の振興と教育普及に貢献している点を評価する」と、「第46回岡山市文化奨励賞」を受賞しました。加えて、公益財団法人メセナ協議会が行う「THIS IS MECENAT」には2019年〜2021年の3年間、国吉康雄研究講座の顕彰活動が認定されています。
 また、国吉康雄研究講座の才士が企画参加した「絵のお医者さんがやって来た—岩井希久子・熊本地震被災作品・公開修復展—」(御船町恐竜博物館交流ギャラリー)は、「第61回熊本県芸術文化祭」奨励賞を受賞しました。
 https://yasuo-kuniyoshi-pj.com/about.html


◆参 考
・岡山大学国吉康雄研究講座(岡山大学大学院教育学研究科 国吉康雄記念 美術教育と地域創生研究講座)
 https://yasuo-kuniyoshi-pj.com/index.html
・岡山大学大学院教育学研究科・教育学部
 https://edu.okayama-u.ac.jp/


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 国吉康雄研究講座 助教 伊藤 駿
 TEL:
 https://yasuo-kuniyoshi-pj.com/index.html

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):

 岡山大学Image Movie (YouTube):

 「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2022年11月  期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000991.000072793.html

 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています