2022年10月11日(火)  
 タンザニアに孤児院を作り、両親をエイズなどで失った子どもたちの生活・教育支援を続けている小林フィデアさんと母・妹の3人が10月15日(土)  、大阪市内のホテルで開催されるエルセラーン化粧品㈱のオータムフェスティバルに出演し、孤児支援の現状や今後の構想などを講演することになりました。
フィデアさんは26年前、タンザニアのソンゲアという町から長野県のリンゴ農家へ嫁ぎましたが、母・妹が故郷で運営を始めた孤児院を支援するため長野県でNPO法人ムワンガザ・ファンデーションを立ち上げ、資金集めを続けています。エルセラーン1%クラブはこのNPOと昨年提携し、フィデアさんの活動を応援しています。

 この機会にぜひ、フィデアさんのタンザニア孤児支援活動を取材してください。

【オータムフェスティバル出演予定者】
・小林フィデアさん NPO法人ムワンガザ・ファンデーション理事長
・レジーナ・チングクさん(Regina Chinguku、フィデアさんの母)
・アナ・ムゲニャさん(Anna Mugenya、フィデアさんの妹)

【講演日時】 2022年10月15日(土)  14時すぎから約45分間(関係者のみ参加可)
※講演後にフィデアさんへの取材をアレンジできます。
フィデアさんは日本語が堪能です。

【講演場所】 ホテル エルセラーン大阪のエルセラーンホール
(大阪市北区堂島1丁目5-25)

エルセラーン1%クラブ 自然派化粧品を販売するエルセラーン化粧品株式会社(本社・大阪市、糸谷沙恵子社長)がボランティア事業をおこなうため、ボランティアキャプテン(販売代理員)たちと1983年に設立した任意団体。ボランティアキャプテンがあげる利益の一部と社員らの寄付が原資で、学校・図書館建設事業や奨学金事業、震災・豪雨被災者の支援、歳末助け合いへの寄付などのボランティア活動を続けています。これまでの寄付総額は50億円を超え、東南アジアなど途上国10カ国に230の学校・図書館を建てています。

 NPO法人ムワンガザ・ファンデーション タンザニアの孤児たちを支援するため2010年4月  、小林フィデアさんらが長野県飯綱町に立ち上げたボランティア団体です。フィデアさんが理事長、夫の小林一成さんが事務局長を務めています。ムワンガザはスワヒリ語で「光」の意味。フィデアさんが勤務する高級食材チェーン「サンクゼール」やエルセラーン1%クラブなどからの寄付金、フィデアさんが夜、コンビニで働いた給料などをタンザニアの孤児院へ送り、数十人の子どもたちの食費・生活費や学費を工面しています。
 タンザニアの孤児支援は1999年、フィデアさんの生まれ故郷ソンゲアにある実家を拠点にNGO「ソンゲア女性と子どもの支援団体(SWACCO)」としてスタートし、母レジーナさんが中心となって運営しています。その後、12haの敷地を買い増して畑を耕し、今年夏には孤児院の隣に幼稚園を新設して小学校就学前の小さな孤児たちが学べる場所も確保しました。
フィデアさんの夢は、孤児院の敷地内に診療所やジャム工場なども作り、孤児たちが大きくなっても働きながら安心して暮らせる「祝福の村(KIJIJI CHEMA)」を完成させることです。

 タンザニアの子どもたちの現状 エイズなどの病気や貧困で両親を失い、ストリートチルドレンとなる子どもがたくさんいます。タンザニア本土では義務教育は初等教育の7年間だけで、中等教育以上は有料となります。しかし、初等教育を受けただけでは就職が難しく、貧困から抜け出すことは容易ではありません。
2011年の同国教育統計によると、中等教育への進学率は51%で約半数の子どもたちは初等教育だけで終わっています。公務員や大企業へ就職するためには少なくとも後期中等教育(日本の短大以上に相当)を修了する必要があるとされていますが、後期中等教育への進学率は11.7%にとどまっています。
貧困の連鎖を断ち切るための教育支援は欠かせないものですが、支援を受けられる子どもはごく一握りにとどまっているのが現状です。

 この情報のお問い合わせ・取材は下記までお願いいたします。
 エルセラーン1%クラブ事務局 辻野
 電話06-6367-0705
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