腟コンディショニングトレーナー高椋美紀が経営する株式会社M&Y’S(本社・熊本県、サロン・福岡市)は、女性の心身の健康への影響が懸念されている「生理の貧困」に対し、特に問題の自己回避ができない子どもたちのための支援策として「子ども用吸水ショーツ」の開発と普及に取り組みます。

その開発・製作費への協賛をクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて募集を開始しました。支援総額に応じて、最大200枚を福岡や熊本の「子ども食堂」などに寄付し、必要な子どもたちに届ける予定です。

募集期間は2022年8月5日(金)  から9月30日(金)  で、募集金額は200万円を目指します。


■なぜ「生理の貧困」対策に「吸水ショーツ」なのか

吸水ショーツは、使い捨ての紙ナプキンとは違い、洗えば長くて3〜5年程度繰り返し使えるもの。経済的にも環境的にもサステナブルな「第3の生理用品」として注目され始めています。

一方、2022年3月  に公表された厚生労働省の調査結果によると「生理の貧困」の経験者は20代以下の12%。10人に1人以上が経験している、非常に大きな問題です。しかも、子どもたちの立場では、経済的な問題は自己回避が難しい。

紙ナプキン代さえ節約しなければならない状況であったとしても、何度も洗って繰り返し使える吸水ショーツが手元にあれば、自身の大切な部分を清潔にケアすることができます。これは、女性である自分自身を大切にすることであり、ひいては自己肯定感にもつながる心の土台づくりとしても大切です。

ただ、現在市販されている吸水ショーツは大人用が主流なため、子どもたちの状況改善のためには、子ども用吸水ショーツを開発・普及させることが必要と考えました。クラウドファンディングでは、子ども用ショーツの開発・製作費を募り、販売による利益の一部を「生理の貧困」に直面している子どもたちへの吸水ショーツ寄付に還元します(目標金額達成で200枚寄付)。


■弊社代表・高椋が「生理の貧困」に取り組む、その思い

私はこれまで、大人向けの吸水ショーツの販売や寄付活動を行って参りました。今回新たに、子ども用ショーツの開発・普及に活動を広げるまで注力しようと考えたのは、私自身がまさに「生理の貧困」に苦しんだ経験があったからです。

私が高校生のころ、バブルが弾けたあおりを受けて、両親の事業が倒産しました。両親は家に帰れない日々が続き、私は7歳下で小学生だった妹と家に残されました。学費の滞納が続き、学校を除籍処分されそうになった中、「私、保育士になりたいから絶対短大に行きたい。高校を辞めるわけにはいかない」と学校に直談判。いくつものバイトを掛け持ちしながら妹と2人分の生活費、学費をやりくりしました。

食費すら厳しい状況では、生理用品というのは「節約対象」になります。空腹は我慢できないけど、ナプキンの汚れは人に見せるわけでもないし、我慢してしまう。節約のため、ナプキンの上にトイレットペーパーを丸めて乗せて使っていたため、当時はとても不衛生で、生理は不快で嫌なものでしかなくて、「自分で自分を大切にする」「女性である自分を肯定する」という感覚を持てないまま大人になってしまったと感じています。

生理というのは、新しい命を育む素晴らしい体の仕組みです。私は腟コンディショニングトレーナーの活動を通して、女の子たちには、生理を「汚い、不快、嫌なもの、恥」ではなく、「自分と身体と向き合う大切な仕組み」として大切にしてほしいと心から願っています。1人でも多くの女の子たちが、自分を大切にしながら、笑顔を輝かせて生きる未来につながるよう、生理の貧困や性教育セミナー活動と併せて、吸水ショーツの普及や寄付に取り組んで参ります。



■弊社が開発している子ども用吸水ショーツについて

生理の貧困に悩む子ども達へ子ども向けの可愛い吸水ショーツを作り、届けたい。
(弊社が現在配布、販売をしている吸水ショーツは大人用であり、本プロジェクトで製作するものは初潮を迎える子ども用の吸水ショーツです。)

吸水ショーツとは、布ナプキンとショーツが一体化したもので、パッド部分が経血をそのまま吸収します。
・素材 : レーヨン50% 綿45% ポリウレタン5%

・目付 : 165g/㎠

・サイズ:150

・色: ピンク ブルー

近年の日本人は、初潮を迎える平均年齢が下がってきており、早いお子さんは小学2年生(8歳頃)から初潮を迎えます。
初潮を迎えた女の子たちが激しい動きをしても、ズレたり漏れたりする心配がなく、経血を約30cc吸収するため登校から下校まで替える必要のないものになっています。(※平均的な経血量の場合)

使い捨ての紙ナプキンとは異なり、洗って繰り返し使用可能な非常にサステナブルなもので、パット部分が布なので紙ナプキンのようにゴワつきません。(股ズレ軽減)
布で吸水していますので温かく、冷えの防止にもなります。
生理期間だけ使用するのであれば3年〜5年ほど持つのでとても経済的ですし、「洗う」という行為で自分の身体と向き合うこともできます。

■今回のクラウドファンディングの概要

プロジェクト名:持続可能な生理の貧困対策!!子ども用吸水ショーツを寄付したい!!

期間:2022年8月5日(金)  〜9月30日(金)  
受付窓口:クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」
目標金額:200万円
返礼品:吸水ショーツ(大人用または子ども用)、吸水ショーツへの企業ロゴや社名掲載など

※本プロジェクトは、社会問題に向き合う人のクラウドファンディング「GoodMorning」に選ばれ、取り上げていただいております。オールイン方式で、集まった金額がファンディングされます。