「同棲を始めるとき、お互いの親に挨拶するべき?」など、同棲を始めるにあたってそんな悩みにぶつかるカップルは少なくありません。「籍を入れるわけではないけれど、寝食を共にするのだし……」「あとから同棲していたと相手の親に知られたら、関係が悪くなるのではないか」と不安になることもあるでしょう。

株式会社ネクストレベル(本社所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:田中大洋)が運営する縁結び大学(https://jsbs2012.jp/date/)では、同棲経験のある20~40代の男女302名に対し「同棲前の挨拶」についてのアンケートを実施し、結果を2022年7月14日  に公開しました。

他のカップルは同棲前に両親へ挨拶しているのか、結婚前提でなくても挨拶すべきか、挨拶する場合はどのような点に気を付けるべきかについて調査しました。
同棲前に挨拶に行こうか悩んでいる方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

同棲前に挨拶をしているカップルは半数未満
同棲する際や同棲を始めた後、お互いの親に挨拶をしたかどうかについて、先輩カップルたちに尋ねてみました。


アンケートでは、62.6%の方が「同棲前に挨拶はしなかった」と回答しています。つまり6割以上のカップルが、挨拶をせずに同棲を始めているということです。

同棲時に挨拶する必要がないと感じているカップルが多いということなのでしょうか。挨拶した理由・しなかった理由についても尋ねてみました。

同棲時に親に挨拶したカップルは「結婚前提」である傾向
まずは同棲時に挨拶をしたカップルの「挨拶をした理由」から見ていきましょう。


親に挨拶した理由として、30%以上が選択したのが以下の4つです。(「何となく」という曖昧な理由を除く)


・結婚を前提としていたため:59.3%
・今後の関係を良好に保つため:39.8%
・年齢的に必要だと感じたため:37.2%
・相手の親に認めて欲しい:30.1%


もっとも多かったのが58.9%が選んだ「結婚を前提としていたため」という回答です。
結婚を前提としていれば、当然近い将来にお互いの親へ挨拶するタイミングが来るでしょう。どうせ挨拶するならば、同棲するタイミングのほうがわだかまりも生まれにくく自然だという判断なのかも知れません。

また、2〜4番目に多かった「今後の関係を良好に保つため」「年齢的に必要だと感じたため」「相手の親に認めて欲しい」の回答を選んだ人のうち約70%の人が、「結婚を前提としていたため」も同時に選択していました。

このことから、カップルが親へ挨拶する大きな動機の一つは、「結婚」であると言えるでしょう。
では、同棲時に挨拶をしなかった理由も、同じように「結婚」に対する意識が影響しているのでしょうか。

挨拶をしなかったカップルのうち約4割が「結婚するタイミングじゃない」ことが理由


同棲前に挨拶をしなかったカップルに「挨拶をしなかった理由」を尋ねたところ、30%以上が選択したのは以下の2つでした。


・相手側から何も言われなかった:47.3%
・結婚をするまで挨拶は必要ない:37.4%

「結婚をするまで挨拶は必要ない」という回答に関しては37.4%でしたが、「​​結婚するつもりがなかった」の5.5%を合計すると、42.9%が結婚するタイミングじゃないことを挨拶しなかった理由として挙げています。

このことからも、結婚に対する意識が「同棲のタイミングで挨拶するかどうか」の判断に影響しているといえそうです。


挨拶した人の9割が「挨拶して良かった」、挨拶しなかった人の1割は後悔
さまざまな理由から「挨拶する」「挨拶しない」という判断を行った先輩カップルですが、その決断は結果的に良かったのでしょうか。挨拶をした人・しなかった人に、それぞれ「結果的に良かったのかどうか」について尋ねてみました。



挨拶をした人に対するアンケートでは、約90%が「挨拶をして良かった」と回答しています。



挨拶をしなかった人に対するアンケートでも、もっとも多いのは47.3%の「よかった」という回答ですが、「どちらとも言えない」42.3%、「悪かった」10.4%という回答もあり、必ずしもその選択が良い結果になったとはいえないようです。

ではどのような点に「良かった」「悪かった」と感じているのでしょうか。それぞれの理由を詳しく聞いてみました。

同棲時の挨拶に関して「良かった」「後悔した」理由

【「よかった」と感じた理由】
2年後に結婚する時の挨拶もスムーズだった。結婚する時になって、「え、ずっと一緒に住んでたの?」とお互いの両親に思われるより印象が良かったと思います(30歳女性/佐賀)
しっかりと挨拶をしたことで、お互いの不安をある程度取り除くことができたと思います。また、お互いの親に連絡をしやすくなったことにより、良い関係が築けたと思います(35歳男性/埼玉)
その後の結婚への流れがスムーズになった。けじめとして挨拶ができて良かったと思う(32歳女性/大阪)
挨拶にお伺いして好印象を持ってもらえたことで、その後、問題なく結婚できた(43歳男性/福岡)
事前に挨拶を済ませていたおかげで、親からの食材の仕送りに対するお礼も簡単にメールで済ませられるようになり、手間が減りました。また、そのまま結婚もしましたが、同棲をしていたおかげで話の流れも作りやすくスムーズに進みました。(33歳女性/大阪)


同棲時に挨拶して良かったという理由としては、「両親との関係が良好になった」「結婚へスムーズに進めた」という声がほとんどでした。

なかには「コソコソする必要がなくなり気持ちが楽になった」という意見もあり、挨拶を行ったことで堂々と同棲できるという安心感を得た人もいるようです。また「相手の結婚への覚悟を感じた」「親を安心させられた」といった声も見られました。

【「悪かった」と感じた理由】
今後結婚するかもしれない相手なので、今後の関係を考えると挨拶は必要だったかもしれません。(26歳女性/大阪)
同棲を始めた当時は「お互い大人だから問題ない」と軽く考えていたけど、今思えばかなり非常識だったと感じるからです。(34歳女性/埼玉)
あとから双方の両親があまり好感をもっていないことを知り、ショックを受けました。(38歳女性/大阪)
次に彼女のご両親に会う時に、気まずいと感じるから(23歳男性/大阪)
お互いの両親と顔を合わせていたのでそれで十分だと考えていましたが、それが間違いだったようです。気づいた時には、相手のご両親からの印象がかなり悪くなっていました。(42歳男性/岡山)


挨拶しなかったことに対して「悪かった」と感じた理由では、挨拶してよかったとする声とは逆で、「両親に悪い印象を与えてしまった」「相手の親と会うのが気まずい」という声が多く見られました。
なかには「同棲時に挨拶していたら、もっと真剣に結婚について考えることができ、その人と結婚していたかもしれない」という後悔の声もありました。

一方で、挨拶しなくて「よかった」という理由では、「その後別れたから」という声が多く見られました。

2人の関係がその先どうなるか予測をつけることは難しいですが、結果的にどんな関係に発展したかが「挨拶してよかった」「挨拶しなくて後悔」という思いに繋がっているケースが多いようです。

同棲時の挨拶は、80%近くのカップルが「お互いの親に」と回答
次に同棲時の挨拶を行った人に対して、「誰に挨拶したか」を尋ねてみました。




その結果、挨拶をしたカップルの80%近くが「お互いの親」に挨拶したと回答しました。次に多いのが「彼女の親のみ」の19.6%で、「彼氏の親のみ」に挨拶したのは2.7%です。

このことから、同棲の挨拶は「お互いの親」に対して行う場合が多いことがわかりました。また、どちらかというと「彼女の親」を優先して挨拶する傾向があるともいえそうです。

挨拶の場所は「彼女の実家」が72.6%と最多
ここからは「挨拶をした」カップルがどのように挨拶を行ったのか、具体的に見ていきましょう。
「挨拶を行った場所」「挨拶の際に気をつけたポイント」「手土産の持参について」の3つの項目に対して、それぞれアンケート結果を詳しく解説します。

まずはじめに「挨拶を行った場所」についてです。


「挨拶を行った場所」として最も多かったのは「彼女の実家」で72.6%、次に多かったのは「彼氏の実家」で46.9%という結果になりました。

「彼女側の実家」「彼氏側の実家」、どちらにも票を入れている人も多数見られたため、挨拶はお互いの実家を訪ねて行ったケースが多いとわかります。実家に行くことでお互いの過ごしてきた環境を目にすることができますし、リラックスした雰囲気の中での顔合わせも可能です。実家が挨拶の場所として好まれるのには、そういった理由もあるのかもしれません。

同棲の挨拶で気をつけたポイントは「会話の内容」と「身だしなみ」
次に、先輩カップルたちが「同棲の挨拶で気をつけたポイント」について尋ねてみました。


男女で結果を比較してみましたが、割合は違えどどちらも「身だしなみ」「会話の内容」に気をつけた人が多いことが分かりました。

会話の内容については、「事前にお互いの家の情報を伝えあっておくと良い」「相手の両親が好きなドラマなどをリサーチし、見ておくと話がはずむ」などの意見がありました。
その場に応じて臨機応変に話せば良いと考えていても、挨拶の場では緊張してうまく話題が思い浮かばないこともあります。実際に「挨拶の場になると頭が真っ白になってしまい何も話せなかった」という声も多数見られました。そのため、事前に会話の流れや話題を2人で決めておくと良いのかもしれません。

話題としては、お互いの小さい頃のエピソードを共有しておき、思い出話に花を咲かせるのも1つの手段です。相手の親の好き嫌いを把握しておけば、気まずい話題を避けることもできるかもしれません。
また、もし兄弟や姉妹がいるならば、挨拶の場に同席してもらい話を盛り上げてもらうよう頼むのも良いでしょう。このような、場が和み、リラックスしたムードを作るための手段をいくつか考えておくと良いかもしれませんね。

挨拶の際は手土産を持参しているカップルが多い
前章の「気を付けたポイント」でも挙がっていた「挨拶の際に手土産を持っていったかどうか」についてもアンケートしました。


その結果、80%近いカップルが「手土産を持参した」と回答しています。
「自分の実家には持参していない」というケースも見られましたが、少なくとも相手方の実家には同棲の挨拶を行ったほとんどのカップルが手土産を持参していると考えて良いでしょう。

では、どんなものを手土産として持っていったのでしょうか? 先輩カップルの実例を見てみましょう。

同棲挨拶で持っていく手土産は、「親が好きなもの」「消え物」「手頃な値段」がポイント!

【お土産で持っていったもの】
ピザが好きと聞いていたのでピザにしました。みんなで食べられるし、先方も食事出す必要がなく良かったです(男性/25歳)
彼のご両親が好きだと聞いていたのでバウムクーヘンを持って行きました(女性/28歳)
芋焼酎を持って行きました。彼女のご両親が普段から晩酌を楽しみにしていると聞いていたからです。(男性/32歳)
彼の実家にはお菓子とお酒、自分の実家にはお酒を持って行きました。どちらの親にも、それぞれ好きなものを持っていきました。(女性/28歳)
相手のお母さんがクッキーが好きだと聞いていたので、クッキーの詰め合わせを持っていきました。(男性/35歳)
彼のご両親はお酒が好きと聞いていたので、日本酒を持って行きました。彼の妹さんには話題のお店のケーキを持って行きました(女性/29歳)
事前に彼女に「ご両親は何が好きなの?」とリサーチし、好きなブランドのお菓子を購入してお伺いしました(男性/43歳)
彼のご両親が和菓子がお好きとのことだったので、近隣の和菓子屋さんのお煎餅を持って行きました(女性/28歳)
事前に彼女からご両親は甘い物が好きと聞いていたので、洋菓子にしました。(男性/43歳)
彼のご両親はお茶を毎日飲むと聞いたので、ブランドの少し高いお茶にしました(女性/36歳)

アンケート結果から、以下の3つの傾向が見られました。

・事前にお互いの両親の好きなものをリサーチしている
・お酒やお菓子、食べ物など消え物が多い
・高価なものではなく気軽に受け取ってもらえる値段のものを選んでいる

受け取るご両親の気持ちに、しっかり気を配っている人が多いと言えるでしょう。


同棲時の親への挨拶、「これで失敗」「これで成功」した体験談
最後に、同棲時に親へ挨拶を行ったカップルに対し、具体的な「失敗談」と「成功談」について尋ねました。


 ■ 同棲前の挨拶での失敗談
直前に体調を崩してしまい、せっかくセッティングした食事会が一度延期になってしまいました。体調管理はとても大切だと思います。(女性/27歳)
彼がアポなしの方が良いと言っていたので、アポなしで挨拶に行ったらお義母さん方が「化粧もしてないのに」と慌ててしまった。アポは取った方が良いと思います。(女性/29歳)
初対面で緊張してしまい、あまり会話がうまく出来なかった。あらかじめ何を話すか具体的に決めていけば良かった。(女性/30歳)
事前に彼へのリサーチをしなかったため、お手伝いをした方が良いのかわからず、何もできなかった。彼が年下だったので気が利く彼女として上手く立ち回れなかったことが心残りだった。(女性/38歳)
緊張したのか、彼が挨拶の場で飲みすぎて酔っぱらってしまい、私としてはめんどくさいことになりました。(女性/41歳)


さまざまな失敗談がありましたが、「準備が不足していて失敗した」という声が多く見られました。

なかには「同棲ではなく結婚の挨拶だと思われていた」や「同棲でなく結婚しろと言われた」などのエピソードもありました。同棲の挨拶を成功させるには、パートナーと挨拶に行く前に自分の親としっかり話し合っておくことも必要なのかもしれません。


 ■ 同棲時の挨拶での成功談
相手の親に会う前に相手の兄弟と会って、仲良くなっておいた。実際に相手の親に挨拶に行く際に、兄弟に同席してもらったことにより、会話が途切れることがなかった。(男性/30歳)
挨拶に行く前に、お互いの親の興味・関心などについて情報共有しておくと、挨拶の場でも会話が弾みやすい。また、子供のころの写真やペットを使うと会話が途切れにくいと感じた。(女性/31歳)
挨拶に行く前に、普段生やしてるヒゲを剃りました。服装もスーツではないものの落ち着いた格好にしました。誠意を見せることが大切だと思います。(男性/36歳)
笑顔でのぞむことです。自分が場を回す必要はないと思うので、聞かれたことや話題ににこやかに対応すれば上手くいきます。こなれた感じより、緊張しているのが伝わるくらいの方が微笑ましくていいのではと思います。(女性/34歳)
相手の出身が離島であり方言が独特なので、事前に方言を勉強してから行きました。方言が使えたことで、相手の両親と会話がはずみました。(男性/43歳)


事前に準備をしたり、お互いの親や家族についてリサーチしておくことで、挨拶が成功したという意見が多数見られました。先輩カップルのリアルな体験談ですので、ぜひ参考にしてくださいね。

結婚を意識するなら、手土産を持って同棲前に挨拶を!
最後に、今回行った「同棲前の挨拶」についての調査からわかった点について、7個のポイントにまとめてみました。
①同棲時に挨拶を行ったカップルは37%
②結婚を意識するカップルは挨拶した傾向
③挨拶の場所は「お互いの実家」が多数
④挨拶では身だしなみに気をつける
⑤会話の内容は事前に2人で考え、可能なら兄弟姉妹の協力も仰ぐ
⑥約8割のカップルが挨拶に手土産持参
⑦手土産ポイントは「お互いの両親の好み」「消え物」「手頃な価格」

今回のアンケートで分かったように、同棲のタイミングで挨拶をするかどうかは「パートナーと結婚する気があるか」が大きな決め手になるようです。挨拶をしないまま「結婚」となった場合に、同棲時の挨拶がなかったために「スムーズに結婚できなかった」というケースも見られました。

もちろん、挨拶に行っても結果的に別れてしまい気まずい思いをすることもあるかも知れませんが、実害があるわけではありません。少しでも「結婚」という可能性がある相手なら、挨拶をしておいたほうが無難という考え方もできるかも知れませんね。

同棲を検討している方のお役に立てれば幸いです!

【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:20〜40代前半の同棲経験者
アンケート母数:計147名(男性)、計155名(女性)
実施日:2021年11月3日  ~11月8日  
調査実施主体:縁結び大学(https://jsbs2012.jp/date/
調査会社:株式会社ネクストレベル


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株式会社ネクストレベル
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『最新のマーケティング技術を用いて社会発展を目指す』をミッションとし、2008年の設立より婚活関連のマーケティングを始め、常に最新のマーケティングを取り入れ、多くの情報を発信。

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