ブリュッセル ― 今後4年間で、23隻のクルーズ船がヨーロッパで造船されます。これは、2010年も力強い成長を続けたヨーロッパのクルーズ業界が、乗客数の増加に対応してのことです。

「クルーズ業界は、造船所の仕事、港での雇用、観光関連の仕事を生み出すことによってヨーロッパの景気回復を助けています。」欧州クルーズ協議会(ECC)会長のマンフレディ・ルフェーブル・ドビディオ氏は述べました。

ドビディオ氏の発言は、2011年6月15日  に開催されたECCの第5回年次総会―“ヨーロッパのクルーズ業界:ヨーロッパの景気回復におけるリーダー”の前になされたものです。総会では、20社以上のクルーズ会社からの参加者が、欧州運輸委員会理事シーム・カラス氏らが主要方針について討議するのを聞きに来ました。また、クルーズ業界のヨーロッパ経済への貢献について分析した第6回レポートの発表について説明が行われました。

レポートによれば、昨年ヨーロッパでは550万人がクルーズを利用し、ヨーロッパの沿岸国に利益をもたらしました。また、ヘルシンキ、バレッタ、メクレンブルク、コペンハーゲン、ニース、チビタベッキア、ビルバオ、サウサンプトン等の都市で30万以上の雇用を創出しました。今後も更なる雇用が見込まれます。

レポートの予測では、2011年から2014年にかけてクルーズ業界はトータルで6万630人の乗客を収容可能な23隻の新造船に108億ユーロを投資し、ヨーロッパ造船業の重要な雇用源になるとしています。

再生したヨーロッパの多くの寄港地にとって、新造船は観光業の発展やインフラ投資への誘引、沿岸地域や島における直接的、間接的雇用の創出を促す有益なものです。また、ヨーロッパ以外から120万人もの乗客がヨーロッパの港から乗船し、クルーズの休暇を楽しんでいます。クルーズ業界は、ビジネス支援サービスや製造業においても質の高い雇用を創出しています。レポートによれば、352億ユーロの商品やサービスが生まれ、ヨーロッパでの予約は2009年と比較して9.3%増加、グローバル市場の30%に達します。

「ヨーロッパのクルーズ市場は好調です。これは、ECCの加盟会社が高いサービスを提供していることの証と言えるでしょう。550万人のヨーロッパ人が昨年クルーズを選んだ理由は、ヨーロッパのクルーズ業界が質の高い経験を与えてくれること、高いコストパフォーマンス、すばらしい休暇を約束してくれることを理解しているからです。」MSCクルーズCEO兼ECC副会長のピエルフランチェスコ・ヴァーゴはそう発言しました。

30社のクルーズ会社と34社の関連会社から成るECCはEU本部の近く、ダルロン通り89番地コンセール・ノブールで総会を開きました。シーム・カラス氏、マンフレディ・ルフェーブル・ドビディオ氏、ピエルフランチェスコ・ヴァーゴ以外にも、欧州委員会観光総局の持続可能資源活用のスペシャリスト、ソレダ・ブランコ氏、カーニバルUKの社長、デビッド・ティングル氏が発言しました。



【MSCクルーズについて】
地中海、南アフリカ、ブラジルのマーケットにおける最大手のクルーズ会社であり、世界中を運航。世界で最も斬新な11隻の客船を所有しています―MSCスプレンディダ、MSCファンタジア、MSCポエジア、MSCオーケストラ、MSCムジカ、MSCシンフォニア、MSCアルモニア、MSCオペラ、MSCリリカ、MSCメロディー、2010年3月  にMSCマニフィカが就航しました。そして2012年5月26日  にはMSCディヴィーナが客船ラインナップに加わり、フランスのマルセイユで命名式が開催されます。客船は年間を通じて地中海一帯を、また季節により北ヨーロッパ、大西洋、カリブ海、北米、カナダ、南米、インド洋、および南アフリカ、西アフリカを航行し、今秋、アラブ首長国連邦と首都アブダビ・クルーズが始まります。MSCクルーズは高い品質管理と環境保護を認められ、ビューローベリタスより「6つの金真珠」賞を受賞した世界唯一の企業です。また、子どもたちの福祉に配慮し、業界のリーダーの責務として、MSCクルーズが運航する地域に積極的に貢献したいと考えております。このため、近年ユニセフと提携し、ブラジルの恵まれない子供たちが高い教育を受けられるよう地域のプロジェクトに資金を提供しています。



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