富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也、以下、富士通)とMirantis, Inc.(本社:米国カリフォルニア州、CEO: アレックス・フリードランド、以下、ミランティス)は、OpenStackと関連オープンソース技術をベースに、お客様のプライベートクラウド基盤の導入を支援するグローバルな戦略的協業契約を締結しました。

本協業のもと両社は、プライベートクラウドにおけるOpenStackのマネージドサービスの戦略パートナーとして、ミランティスのクラウド基盤「Mirantis Cloud Platform(注1)」およびその独自の基盤提供モデル(build-operate-transfer (注2))を、富士通のハードウェア、ソフトウェア、サポート力と組み合わせてお客様に提供します。
 
ミランティスは、ライセンスおよびサポートのサブスクリプションをベースとする従来のソフトウェア中心のモデルから一歩進めた、運用中心のクラウド基盤提供モデルに関するパイオニアです。本モデルでは、マネージドサービス、あるいはお客様自身の運用により基盤が継続的に提供・更新されます。これにより、ソフトウェアの更新は、これまでの半年から1年のサイクルではなく、小規模な更新が週単位で運用に影響なく行われるようになります。

富士通は、これまでも広範囲に渡り提供してきたプライベートクラウドのソリューションに加えて、「Mirantis Cloud Platform」をベースにした新しいプライベートマネージドOpenStackを6月末から順次、日本市場をはじめとしてグローバルに提供していきます。これにより、オープンな技術を活用したクラウドプラットフォームを必要とされているお客様のニーズにグローバルに対応していきます。


◆ミランティス 共同設立者 兼 CMO ボリス・レンスキーのコメント
今日、パブリッククラウドでは、お客様がクラウド基盤のソフトウェアの詳細を意識する必要がありません。同様に、プライベートクラウドにおいてもお客様は、クラウド基盤をAPIで管理でき、さらに継続してエンハンスが行われるなど、サービスとして利用できるようになっていきます。今日、富士通を戦略的パートナーとして迎えることにより、多くのお客様にこの価値を提供できることをとても喜ばしく思っています。

◆富士通株式会社 プラットフォームソフトウェア事業本部 本部長 田中克枝のコメント
本協業を通して、富士通のOpenStackベースのプライベートクラウドビジネスが拡張でき、お客様に提供できることを我々も楽しみにしています。ミランティス社独自の基盤提供モデルと富士通のミッションクリティカル分野向けハードウェア・ソフトウェアおよびサービス商品と、それらのサポートサービスを組み合わせることにより、大規模な企業のお客様が、オープンクラウド基盤を安心して採用いただけると確信しています。

 
◆ミランティスについて
https://www.mirantis.com/ (米本社サイト)
https://www.mirantis.co.jp/ (日本サイト)
ミランティスは、OpenStack、Kubernetes、および関連オープンソース技術を使用して、オープンクラウド基盤をトップクラスの企業に提供しています。数多くのオープンインフラ・プロジェクトの主要貢献企業であり、「Mirantis Cloud Platform」およびクラウド管理サービスをbuild-operate-transferモデルで提供し、お客様が、他ベンダーが提供する同様のサービスへの乗り換えが困難にならないようにオープンソース・イノベーションの活用を可能にします。現在までに、200社を超えるエンタープライズ向けの世界最大規模のオープンクラウドの設立・運営を支援した実績があります。


【 注釈 】………………………………………………………
(注1)Mirantis Cloud Platform:OpenStackとコンテナ管理技術のKubernetesを統合したクラウド基盤ソフトウェア。
(注2)build-operate-transfer:システム導入(Build)と運用サービス(Operate)のシームレスな提供により、スムーズなクラウドサービスの利用を実現し、要望に応じて、お客様によるプラットフォーム運用への移行(Transfer)も支援する基盤提供モデル。
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